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「手編みのセーター」/「どこまでも」
「手編みのセーター」
最初は愛では無かった
心の弱さから罪を犯し牢獄に入れられた俺
冬 とても寒い 仕方ない事だ
差し入れをしてくれる女性がいた
いつも捨ててくれと頼んでいた
ある日しつこいので荷物を開けてみると
手編みのセーターが入っていた
本当に温かかった 心がひび割れた俺に
愛の救いがまだあるとは
「どこまでも」
この道は無限に続く訳じゃない
だけどリミットを決めるのも勿体無い
行ける所まで生き 息を弾ませて君の元へ
歩いて行くんだ 走って行くんだ
肺に酸素を思いっきり詰め込んでジャンプ!
どこまでも 天も地も 剣も血も
無秩序な 政府や神に反逆を 悲しみの果てまで
自由でこそ生きている意味があるから




