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「じんせいひろうしじん」/「川の様に」
「じんせいひろうしじん」
今日も無理して仁政 非常に疲労にて候
死人の様に動かずつまらない詩を披露
拾うレモンは詩人のインスピレーションを
尽誠から靱性の様につつましく頑なに綴る
じんせいひろうしじんは今日も行く
言葉遊びに興じながら
大して面白くなさそうな顔している
読む人もつまらない 逆に笑える
「川の様に」
最近よく思い出す
小学校に上がる前
父と母と妹と僕とで
同じ部屋で寝ていた事
じゃれあったりしながら
そろそろ寝なさいと注意されて
妹とシュンとなりながら
時に父にカニばさみして
時に母に寄り添って
今思えば世界で一番平和な場所だった
今思えば世界で一番安らげる場所だった
あの頃に戻りたい