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「バロックの様な芸術」/「灰塵と化しても」
「バロックの様な芸術」
ロココ とは こころ
口を漱いだ 夏目 影石
三年待てば その意志も死も
乗り越えられたのかも知れぬ
しれっとした痴れ者は敗北して
北へと向かう 僕は南へと向かう
対称が苦手だった それでもいいの
今こそ歌いましょう 貴方の偉業を称えて
それこそバロックの様な芸術としか
言えませんでしょう?
「灰塵と化しても」
例え私の身体が灰塵と化しても
私の詩は死なない
死んでも死を思うだろう 詩を思うだろう
田舎では平凡な日々
昨日も今日も明日もきっと同じだろう
笑わず 泣かず 怒らず
そういう者に 私は成れやしない
鐘よ鳴れ! 私が怪人と化しても
続く生命に苛立たしさ覚えながら
それも人生さ と笑っていたい