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「深夜2時」/「時代」
「深夜2時」
曇りガラスの向こう側
ずぶ濡れで彷徨っているだろう君へ
なんだよ今更みたいな態度をとった
カップラーメンを作り出して
自分を知らぬ間に正当化し
振りかざしていた正義の剣
でもやっぱり君が気になって窓を開けた
君はもういない
そりゃそうだよな 呟いて三分経ったから
泣きながら ラーメン啜った
「時代」
君は今何してるの?
君と会えない夜
ポケットベルの呼び出し 待ち続けて
冷たい電話BOXの中 息は白かった
受話器熱くなるまで 喋った
やっぱり会いたくて
君の家まで車を走らせた
君は泣いていたから
いつでも側に居るよなんて
終わってない仕事
沢山会社に残したまま 交わした接吻
そんな時代 古き良き 時代