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「何故だか分からないけれど」/「君の玩具になりたい」
「何故だか分からないけれど」
何故だか分からないけれど
時折無性に死にたくなる 別に大した事じゃない
いつもの事だ
悟性とでも言う物が もし僕に備わっていたなら
既に扉は開かれて 境界が見えるのだと思うけれど
決まっている未来なんて無い 明日生きてる保証はない
だから僕等は生きるのさ 明日を見届ける為に
「君の玩具になりたい」
コロコロ掌の上で転がされて
いつも君に翻弄されてみたい
退屈は人を殺すから
僕は君を崇め 讃え 愛を囁く
そんな風にして依存していれば
僕の人生も展開していくだろうに
何も考えず僕がボロボロになるまで
いつか捨てられるのが怖いけれど
その時 君は僕の女神に昇格する それは微笑ましい




