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「穢れ」/「呪縛」
「穢れ」
穢れを知らない少女も
いつかは大人になるのだろう
その時守護天使の影を見失う
一人だと言う事を実感し 何かにすがる
だがもう遅いのだ
血の流れは熱く滾ってしまったから
後戻りも出来ない
汚れた魂の器を綺麗にするしかない
思想の違いで争う
容姿の違いで争う
知能の違いで争う
弾丸が飛び交うこの街で
「呪縛」
ただ虐められたくないから
ただ波に遅れたくないから
必死で二次元と三次元の狭間で葛藤する
悩みは深い 大人の都合で動かされて
時折金縛りにでもあったかのように呪縛を認識する
みんな必死なんだ それがひしひしと伝わってくる
文明の進歩は僕等に恐れと退屈をもたらした
不快感にスカイを見上げて青