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「淡々」/「両の掌を蒼すぎる空にかざして」
「淡々」
随分冷たいねぇ
笑ってばかりの君は
TVとゲームがあれば満足なんだろ?
誰とも交わらない君が僕の側に居る理由って
僕が空気だからだよね
それでもいいと言える程人間出来てないけど
笑っている君を見ていると不思議と元気が出て来るから
僕は傷付くのは怖いから
君に合わせて淡々と画面を見ているよ
「両の掌を蒼すぎる空にかざして」
赤い少女は
殺してやる 呟きながら
両の掌を蒼すぎる空にかざして
遥か彼方に見えた太陽に燃え尽くされて
白いカラスに肉片啄まれ跡形も無くなって
血の海が広がる
あの空へと手を伸ばし続けるも届かないの
貴方は死んだから
両の掌を蒼すぎる空にかざしながら
そのままで 永遠に




