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プロローグ
城井瑞樹へ
明日起きることがわかっていたならお前は何をする? 場合にもよるか。
例えば良いことならば?
良いことならば大体の人間はそのままにしておくだろう。もっと良くなるようにプラスになる行動を取るかもしれない。そうだと思うのは俺だけじゃないはずだ。
では逆に悪いことが起きるとわかったら? 悪いことが起きるとわかっていたら、そうならないように行動するだろう。変わった奴はそれも運命だ、なんて言ってそれをそのまま受け入れるかもしれないな。
俺も『自分のこと 』だったらそうしていたよ。
いや、実際は自分のこと……というより自分のためだったか。まあいい。
俺に起きたのは運命として受け入れるには耐えられないことだ。
2015年3月2日に間に合った俺が今までのこと、これからのことをここに書いていこう。