モケーレ・ムベンベ
主人公のタケルはある日から突然不登校になった。特に理由はない。タケルには一緒にくらす妹、母親、父親がいる。タケルが旅行に行かず、留守番をしている時なにかが起きる可能性が高い
0日目
ある日朝ごはんを食べている時、父がこう言った「今度、久しぶりにみんなで旅行にでも行かないか?」母と妹は賛成した。正直俺は乗り気じゃなかった。何故なら俺は外に出たくなかったからだ。今の時期虫もたくさんいるしなにより、疲れるからだ。俺は反対だと言うこと伝えた。父は怒った。父は普段外に出ない俺を気にかけていたようだ。だが、そんなのどうでもいい。俺は外で遊ぶより家でゲームした方が楽しいのだ。父は怒り、母と妹は宥めた。「ごちそうさまでした」俺は部屋に戻る。特に何かするわけではない。あの空間にいたくなかった。あれから何日経っただろうか。ただひたすら起きて、ご飯を食べ、ゲームして、寝る。その繰り返しだった。
1日目
ふと気づいた、家が静かだ。まだみんな起きているはず、リビングに行くと手紙があった。この手紙は父からだった。ようするに旅行に行くから3日間、帰るまで飼い始めた犬の世話をするように。とのことだった。うち、犬なんて飼ってたんだ。確かによく犬の吠える声がするとは思っていた。でも、犬の世話なんて何をすればいいんだ?とりあえず牛乳とドッグフードでもあげておくか。そんな事をテレビを見ながら考えているうちに、もう日が沈んでいることに気づいた。あれ?さっき起きたばっかだよな。とりあえず置いてあった。犬用っぽい器にドッグフードと牛乳を入れ、外に出る。寒いな。犬はどこなんだ?周りを見てみると、小さな犬小屋があった。中を見てみると、寒そうにしている犬がいた。少し考えたのちに、家に入れてやることにした。思っていたより重かった。なんとかリードを外し、家に入れて一緒にソファに座る。とりあえずテレビでも見ることにした。すると突然犬がソファから飛び出し、走り出した。追いかけてみると俺の部屋の前だった。吠えている。「どうしたんだ?」よく見ると扉が少し開いている。ちゃんと閉めたはずなのに。そういえばこんな話を聞いたな。「犬や猫などの動物は人間には見えないモノを感じることが出来る」最悪のタイミングで思い出した。俺は呼吸が早くなるのを感じた。一度深呼吸をして呼吸を整える。いざ扉を開けてみようとするとキッチンから大きな音がした。「ひゃあ!」俺は今まで聞いたことないような変な声が出た。犬はキッチンに走っていった。俺も追いかけようとする。突然後ろの扉が勢いよく閉まる。俺はこの時点で頭がどうにかなりそうだった。焦り出す。今度はチャイムがなった。何度も何度も鳴る。どうしたらいいかわからず。涙が出てくる。俺は父の部屋に行ってベッドに潜る。深く深く布団を被る。俺の部屋の方で扉を叩く音がする。怖い。怖い。なんでついて行かなかったんだろう。どうして俺が?色んな後悔が頭を駆け巡る。
2日目
気づけば朝になっていた。チャイムもならない。扉を叩く音もしない。俺は勢いよく布団から顔を出した。目の前に不気味な笑顔の「人ではないナニカ」がいた。そいつは俺を見ると真顔になった。俺は気を失った。目が覚めると。俺はリビングのソファの上にいた。嫌な夢だった。ああ、そうだ犬に世話をしないと。俺はペットフードと牛乳を手に持つ。あれ?器がない。器を探しているの突然チャイムが鳴り出した。何度も連打されている。「は?」少しイラつきながら俺は玄関に行って扉を開ける。さっきのアイツがいた。そいつはまた真顔から笑顔になった。「え?は?」俺はそんな声しかあげることは出来ない。アイツは少しずつ近づいてくる。何故か体が動かない。「なんで?どうしよう?だれか助けてよ。ねえ!」心からの叫びが俺の口から聞こえることはなかった。やがてアイツは俺の目の前に来る。俺は諦めて目を瞑ろうする。まぶたが動かない。こんなことすら許されないのか。俺はこれまでの家族への感謝や謝罪を脳内で繰り返した。アイツは後ろを向いた。外に出ていった。「は?」俺は体が動くようになっていた。警察に保護してもらおうとスマホを取り出す。日付を見ると明日の朝には家族が帰ってくることに気づいた。こんなことをしている場合ではない。急いで電話アプリを開く。突然登録されていない番号から電話がくる。少し悩んだ結果、警察に電話を優先して、こいつの電話は切ることにした。電話をかけようとした。直後。また電話が来る。悩まずに切った。チャイムが鳴り出す。父の部屋から扉を叩く音。犬は吠え出す。俺はまた涙が出た。「おーい帰ったぞー」父の声が聞こえた。玄関の扉を開けようとする。またさっきのアイツだったら?そんな考えが一瞬頭に浮かんだ。俺はそれを無視して扉を開ける。またアイツだった。手には犬のリードと首を持っていた。アイツは俺を見た。泣き出した。俺は困惑しながらこう言った。「お前なんなんだよ!!」アイツは一瞬真顔になり、また不気味な笑顔で笑い出す。俺は後ずさりする。アイツは「オニ、オニ」と言っている。俺はどうしたらいいかわからず、泣きそうになる。父と母の声がする、帰ってきたんだ!そう思いながら大きな声を出す、「お父さん!お母さん!助けて!!」父と母の急いでいる足音が聞こえる。やっと、助かる。父と母はこう言った「タケ、タケ」父と母はアイツと同じ見た目になっていた。
あれ?俺何してたっけ?ああ、そうだ。家族みんなでおばあちゃんとおじいちゃんの家に向かってるんだった。2時間くらいかけてようやく着いた。「ババ、ジジ」
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