犯人は、お前やな?
数年前、私、紅pの家で、ある物が音もなく消えたのです。
それを、名探偵である私は、約半年をかけ、解決へと導きました!
名探偵って言ってみたかっただけです……。
私、紅pの家で、以前、盗難事件が起こった事があります。
それは、とある物産展で買った、ローストビーフ寿司です。
私は、そのローストビーフ寿司を、
家族である、【ズドドド、ドンかいじゅう】と、分けて食べる予定でした。
まあまあな、お値段がしますからねぇ。
物産展から家に帰り着き、私は、私の、【うっかり母】と、買い物の片づけをしておりました。
すると、お腹が減っていた【ズドドド、ドンかいじゅう】は、
私より先に、ローストビーフ寿司を食べ始めたのです。
そして、食べ終わった【ズドドド、ドンかいじゅう】は、何処かへ行きました。
さてさて、片付けも終わった事だし、私の分のローストビーフ寿司を食べますかね♪
私が、うきうきしながら【ズドドド、ドンかいじゅう】の残りのローストビーフ寿司の所に行くと、
何と、残り二貫の内、一貫のローストビーフ寿司は、シャリだけと化していたのです!
ま、まさか……。
【ズドドド、ドンかいじゅう】が、ローストビーフ部分だけを食べた⁉
ならば、許すまじ‼
私の頭に、その考えが浮かびました。
そして、貴重な最後のローストビーフ寿司を食べた後、
私は、容疑者【ズドドド、ドンかいじゅう】の下へ行きました!
「ズドドド、ドンかいじゅう! ローストビーフだけ、食べました?」
「食べてませんけど?」
【ズドドド、ドンかいじゅう】は、容疑を認めません。
私は、取り調べを続けました。
「足りないからって、食べたよね?」
「そうなら、シャリ語と食っとるわ!」
うーむ……。
確かに、炭水化物が好きな【ズドドド、ドンかいじゅう】なら、全部食べるはず……。
じゃあ、一体、誰が食べたのか?
その時、私にある容疑者が浮かびました。
ですが、それを裏付ける事は、今は出来ない。
そして、私は、その証拠を裏付ける期を待ちました。
すると、その期は、それから約半年後に訪れたのです。
そう、また、とある物産展で、あのローストビーフ寿司が買えるという期が!
そして、私は、あのローストビーフ寿司を買い、その容疑者の下へ行きました。
と、その前に、一応、関係者全員に話を聞かねばならないので、
ある御方の下へ事情聴取に行きました。
その関係者とは、我が紅p家の女王猫、【らら様】です。
「あ、あの……。らら様。こ、これを……」
私は、【らら様】の顔の前に、1cm程にちぎったローストビーフを差し出しました。
すると、【らら様】は、そのローストビーフを匂い、私を見て、こう言いました。
「紅p、何のつもり? こんなの、いらないわよ!」
そして、【らら様】は、顔を背けました。
やはり、【らら様】は、この様な物は召し上がらない……。
となれば、犯人は、お前やな!
私は丸くなって眠っている二代目【くるちゃん】の鼻元に、そのローストビーフを近づけました。 すると、二代目【くるちゃん】は、ガバッと顔を上げ、そのローストビーフを匂い、
パクリ!と、食べた揚げ句、私の指を綺麗に舐めました。
それから、二代目【くるちゃん】はもう無いの?という顔で、私を見てきました。
ありませんから!
やはり、私の推理通り、二代目【くるちゃん】が犯人ならぬ、犯猫だった☆
二代目【くるちゃん】は、普段は人間の食べ物を食べる事はありません。
では、何故、私が犯猫だと考えたのかと言うと、
それは、二代目【くるちゃん】のブリーダー様の言葉です。
「今は、カリカリと、生肉を食べてます!」
※ カリカリとは、分かるとは思いますが、ドライフードの事です。
そうなのです。
二代目【くるちゃん】は、生後56日目には、生肉の味を知っていたのです!
二代目【くるちゃん】を生後56日目で引き取り私の家に迎え入れてからは、
生肉を与えてはないとはいえ、二代目【くるちゃん】は、その生肉の味を覚えていた……。
この様に、名探偵【紅p】にかかれば、犯猫探し等、朝飯前なのだよ☆
犯猫は、お前やな? 【くるちゃん】♡
猫は幼猫時代に食べていた物が、そのまま成猫の食べ物になるみたいです。
なので、猫の食事=魚ではない国もあります。
そして、ヨーロッパの国々は、猫の食事の規制がかなり厳しいらしく、拘っているとか☆
その話を聞いた、ミーハーな私、紅p、とあるヨーロッパの猫缶を買い、
【らら様】達に提供しました。
が、見向きもされませんでした……。
これも、幼猫時代から食べていないせいなのかしらねぇ?
そんな彼女達は、猫の餌として日本で売られている魚系は食べますが、
人間の食事としての魚は、猫またぎします……。
そして、火を通した肉も、またぎますが、生なら……⁉
さらに、ジビエなら‼