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Re:Genesis  作者: 森陰 五十鈴
叫んで五月雨、金の雨。
6/40

30. May

 まさか早速このような僥倖(ぎょうこう)に巡り逢えるとは思わなかった。

 旅をはじめて一月あまり。同志を見つけたのだ。


 そこは、寂れた石造りの街だ。丸石の敷き詰められた石畳の道路。モルタルで塗り仕上げられた壁。赤い瓦の屋根。中世と呼ばれる時代の名残が色濃く残っている。

 その人は、この小さな街を守るかのように暮らしていた。彼はその街を気に入り、いつか再建することを夢見ているのだという。


 私は彼を誘った。

 彼は私についてきた。


 博識で饒舌(じょうぜつ)な彼は、色々なことを教えてくれる。

 その中でも特に多いのは、彼が愛する街で一緒に暮らし、残してきた娘の話だ。


 彼は、その娘を〝失敗作〟と呼んでいた。

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