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化け物少女と救世主  作者: 柚音
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5話「信頼と裏切り」

互いに互いの秘密を手に入れた2人、

それを打ち明けるかどうかは2人次第、

片方が打ち明けても片方は打ち明けない、

それは彼らの自由。彼らは一体どんな判断を下す?

被験者…..?

「え。どういうことですか。」

「お前の実験はお前のような力を他者にも与える実験。そのためにお前は研究。実験対象だ。そしてその力を与える先の実験はお前には無理だからナツメがやるんだ。これはナツメにも話してない。まだできる段階ではなかったからだ」

それをいうってことはまさか。まさか

「研究がある程度進んだ。試すんだよ。お前は一生実験対象だがナツメも同様。世間は私をマッドサイエンティストと呼ぶだろうな。でもそんな私の元に生まれてきたナツメが悪いんだよ」

「な。ナツメの母親は?」

「あー。私の実験が非人道的だとか言って離婚を迫ってな。ナツメも連れて行くというから殺してしまったよ。大事な実験体を連れていかないでほしいものだね。」

ナツメのことを人として見てないような発言に心底怒りが湧いてきたが我慢した。

「ありがとう。気分が最高にいいからな実験はやめよう。明日は実験だからな。あ、最後に」

と言ってクロウはボタンを取り出すとそれを押した

「ああああああ!!!」

それは首輪の電撃スイッチだった

「はぁはぁ」

「ふふははははは!それじゃあおまえらNo.76を部屋に戻せ」

そういうと職員は私の腕を引っ張って引きずる形で連れて行かれた。その痛みに耐えながら部屋に引き摺られややこしい扉の前で目隠しをされた。扉の開け方構造を見られないためらしい。そして1時間ほど経った後投げられるように部屋に押し込められてドアを閉められる直前

「ナツメがクロウ様と話している。その後はここにくるから。ここって案外広いだろ?だからナツメもここにいるよう言われてんだよ」

「ナツメがここに住むの….?」

「あぁ。ナツメも気の毒だが仕方ないさ。それじゃあな。」

と研究員の人が言った。

ナツがここに住む。それは私の話し相手がずっといるということ。ナツは職員やクロウと連絡するためのスマホは持っているらしいけどそのスマホでさえクロウに管理されているらしい。私が何かして1人で抑えきれなくなった時用だってナツが言ってた

そんなことを考えているとナツの足音がして扉を開ける電子音が鳴る。ナツの足音ってわかってはいるけど万が一を備えてぬいぐるみを隠す

「うお、いたのかよ。お前実験受けてたんじゃ」

「ナツのお父さんと話して気分を害さなかったから実験は免除だって」

「あー…..ってかお前あいつに何言ったんだ?」

そう聞かれ私はナツに実験体のこと以外言われたことを全部伝えた

「なるほど。それじゃああいつはとことん俺が嫌いなのか。それに母さんが….事故で死んだって言われてたのに。」

「ナツはなんて言われたの_?」

「あーそれは」

ナツメside

琥珀が職員に連れてかれた後俺も職員に案内されて自分の部屋に帰ってきた。その後しばらく待って職員が呼びにきたから親父の部屋に行った

「ナツメか。あいつは怖いか_?」

そう言われて俺は

「怖くない。あいつは優しい奴だ。何もしてこねぇ。出してやれよ!!」

というと

親父はボタンを取ってスイッチを押した

「っ!!っっつぅああ」

痛みに耐えながら目を向けると親父は2個目のボタンを取り出して俺に見せた。それが何なのかわからないでいると親父はいった

「これはNo.76の首輪のスイッチだ」

No.76それは琥珀のことだった。

「スイッチの予備があるからやるよ。これからお前はあいつとあいつの部屋で暮らすんだからな。これで身を守れ?wwさぁ職員こいつを元こいつの部屋に連れていけ。必要なものを持たせた後化け物の部屋に入れておけ」と指示を出す。俺自身もピアスのせいで管理されているから抵抗もできず従った。

その後実験中でまだ帰ってきてないだろうから1人で琥珀を待っていようとしたら琥珀が既にいたわけだった。

つまり俺は今琥珀を苦しめることができるスイッチを持っている。それを発動させることはしないけど黙っているのも違う気がした。

琥珀は俺を心配そうな顔してみる。その目は純粋で俺と同じようにスイッチをもらってるとは思えなかった。そもそもいくらあいつ。クロウが非道とはいえ俺は息子だし琥珀の見張りだ・琥珀が俺を簡単に傷つける。弱らせられるものを渡すわけがないと思った。でも電撃スイッチ持ってる?なんて聞いたら俺が、持っていることもバレると思う。だからいえない。琥珀は俺に秘密を打ち明けてくれた。それが全部かはわからないけど。それよりは軽いはずの俺の秘密を話すことができない

俺自身苦しめる気は全くない。だからいうべきか安心しててほしいから言わないべきか。遠回しに聞くことにした

互いに互いに関する秘密を持ったナツメと琥珀

彼らは互いのためと思いその秘密を話さない。

でもそれは互いにとって避けるべき選択肢で?

信頼と裏切り。彼らにとってそれがどれほど重要か、

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