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第1章 天孔市/氷の都市

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 暗魔(あんま)という謎の生命体が現れる世界。

 

 暗魔は街や人を襲う。その上、普通の武器は通用しない。

 

 そんな暗魔を退治するのが、魔機使(まきつか)いだ。

 

 魔機使いは魔機(まき)と呼ばれる武器を使って、暗魔を退治していく。



 

 数多千(あまたせん)は、電車で天孔市(てんこうし)へやって来た。天孔市は、西洋の街並みが並んでいる。


 天孔市は暑くも寒くもない、穏やかな気候だ。夜には星空が綺麗に見える。


 ここ天孔市では、天孔隊が暗魔と戦っている。


 天孔隊は、普段は天孔隊本部にいる。千は誰か隊員がいると考え、天孔隊本部を目指す。


 耳についているデバイスで、天孔隊本部の位置を表示する。表示に従って、千は進む。


 

 

 本部にて千は天孔隊の隊員、氷室琳(ひむろりん)と出会う。琳も耳にデバイスを付けている。

 

 千は自分も魔機使いであるから、琳に協力すると申し出る。

 

 千の力量を確かめるため、琳は依頼する。天孔市に現れる蟹座の暗魔を倒してほしいと。

 

 丁度モニターに蟹座の暗魔の居場所が映る。蟹座の暗魔は、通りにいる。

 

 千達は通りへ向かう。

 


 

 通りでは、蟹座の暗魔が大量に発生していた。蟹座の暗魔は、人ほど大きいカニの姿をしている。

 

 千の魔機は、本をモチーフとした本。本から千が今までに見た魔機を出すことができる。

 

 千は琳の魔機と同じ物を出そうとするが、何故か出ない。仕方なく、千は剣の魔機を使う。

 

 しばらくして、琳も共に戦う。琳の魔機は、氷をモチーフとした剣だ。


 琳は氷の刃を飛ばして攻撃する。

 

 千達は、蟹座の暗魔らを倒す。倒された暗魔は、消滅した。


 

 

 琳は、千を実力のある魔機使いと認めた。そして気候制御所に現れた暗魔の話をする。

 

 気候制御所。天孔市は元々人が住むのには困難な寒い地域だった。しかし気候制御装置があることによって、人々は快適に暮らせるようになった。

 

 そこに乙女座の暗魔が現れたのだ。琳の魔機では、乙女座の暗魔には通用しない。だから、代わりに倒してほしいと頼む。

 

 千達は、気候制御所へ向かう。


 

 

 気候制御所では、乙女座の暗魔が暴れていた。乙女座の暗魔は床からツタを生やし、ツタで自分の身を守っている。そしてツタで気候制御装置を攻撃する。

 

 ツタを切り落とし、戦う千と琳。

 

 千は貫通する矢の魔機を出し、乙女座の暗魔に向けて放つ。矢は乙女座の暗魔をまとうツタを貫通し、乙女座の暗魔を倒す。


 

 

 琳は、悔しいが今回は千に勝ちを譲る。一方で、千となら自分の夢を叶えられそうだと話す。


 琳の夢は、暗魔を全滅させること。その夢は元々父の夢だったが、父は果たせずに死んでしまった。

 

 すると琳に、連絡が入る。湖に、牡羊座の暗魔が現れたと。

 

 千達は、湖へ向かう。


 

 

 湖には老人がいた。老人は自身を、牡羊座の暗魔だと話す。


 暗魔が人の姿になれることに驚く千達。

 

 牡羊座の暗魔は、人類に暗魔について知ってもらうため、暗魔の歴史を話す。

 

 暗魔は人類に火を与え、道具を教えた。ある時は王の側近として仕え、ある時は最前線で戦った。はたまた怪物として、人類の前に現れた。それが妖怪や伝説の生き物として残されていると。

 

 暗魔と人類の関係は切っても切れない。故に暗魔を絶滅させることは不可能だと話す。

 

 琳は絶望し、膝をつく。

 

 牡羊座の暗魔は人類と和睦しようと提案するが、千は断る。千は、暗魔が敵だと考える。


 その上で、琳に敵の言う事に耳を貸さないように励ます。


 琳は立ち上がり、魔機を具現化する。

 

 千と琳は、牡羊座の暗魔と戦う。


 牡羊座の暗魔は、素早い動きで千達を翻弄する。


 千と琳は二手に分かれる。

 

 千が牡羊座の暗魔を追いかける。先回りした琳が、牡羊座の暗魔を氷漬けにする。


 動けなくなった牡羊座の暗魔を、千達は攻撃する。

 

 千達は、牡羊座の暗魔を倒す。

 

 琳の持つ魔機は王の剣である。王の剣によって暗魔の王になれば、どんな願いも叶う。牡羊座の暗魔はそう言い残して、消えていった。

 

 千は、王の剣なら本から出せない事に納得する。


 

 

 次の日、天孔市を猛烈な吹雪が襲う。

 

 千はニュースを見る。ニュースによれば、気候制御装置が壊れたため、異常気象になっているという。

 

 暗魔の仕業だと考える千。

 

 千は本部の琳を訪ねるが、琳はいない。琳に連絡を取ろうとするが、琳は出ない。

 

 仕方なく千は1人で気候制御所に向かった。

 

 


 気候制御所のある場所には、氷の城が建っていた。周りには誰もいない。

 

 氷の城の中へ入っていく千。


 氷の城の中にも何もない。

 

 氷の城の玉座には、琳が座っていた。琳はドレスを着ており、髪も地に着くほど長くなっている。

 

 琳は暗魔の王になり、この世界を再構築するという。新しい世界には、暗魔はいなくなる。その代わり、自分たちもいない。

 

 このまま地道に暗魔を倒していてもきりがない。その上、乙女座の暗魔のように自分の力だけでは倒せない暗魔もいる。更に、暗魔は遥か昔から存在している。暗魔を絶滅させるには、これしかないと琳は考えた。

 

 日常を守るため、千は琳と戦う。

 

 琳は吹雪を吹かせ、行方をくらます。そして氷の刃を飛ばす。千は、当たってしまう。

 

 千は氷の刃が飛んできた方向に銃を撃つ。琳に当たり、琳は吹雪を解除する。

 

 次に琳は大きな氷の中に閉じこもる。そして千には氷を落とし、攻撃する。

 

 千は火の魔機で氷を解かす。大きな氷も解かし、琳に攻撃する。

 

 千は、王の剣にはまっている石を破壊した。魔機は機能を停止し、琳は元の姿に戻る。

 

 千は、自分の守る日常の中には琳もいると。みんなで力を合わせて暗魔を絶滅させる方法を探していけばいいと話す。

 

 琳は、納得する。その瞬間、吹雪はやみ、氷の城は無くなった。


 

 

 千は琳を湖に連れてくる。すると、王の剣の石が直った。琳は、魔機を再び使えるようになったのだ。


 自然のエネルギーが強い場所に行くと、王の剣の石は直る。

 

 王の剣は浮かび、空間を切り裂く。空間は開き、野生の森が見えている。

 

 千の目的は、全ての王の剣を資格ある者へ渡らせる事。森の先にも、新たな王の剣があると考える。

 

 千は琳と別れ、開いた空間の中へと入っていく。

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