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ちょっと変わった話を差し上げます  作者: 武佐井 玄
赤信号を無視しないでください
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カク君たちを送ってから一人でデモ曲を聞いていた。


ふと時計を見たらママが出てからもう2時間は過ぎてる。何を買ってるんだろう。そう思いながら、自分の部屋に入って歌の練習をした。

 

腹がすいたので部屋を出たら、ママはもう帰っていて台所でご飯作ってる。

 

「歌い終った?」

 

僕をみてママは微笑みながら言った。

 

「ご飯食べてからまた歌うの」台所のテーブル前に坐って聞いた。「何作ってるの?」

 

「シチューだよ。」

 

「ママの手作りなの?」驚いた。ママの手作りなんてめったにたべられないから。

 

「まさか、もちろんインスタント。」

 

それもそだね、手作りなはずないんだもんね。ちょっぴりがっかり。

 

「何の曲歌ってるの?」

 

「僕部活入ったって言ってたよね」

 

「うん」

 

「今週の日曜日にオーディションがあって、その曲の練習」

 

「すごいね、頑張って」

 

「必死にがんばるつもりだよ」

 

僕はご飯をさっさと済ませて、また部屋にこもった。

 

それからずっと歌い続けた。これでばっちりだと思ったところで今日はやめた。ベッドの上に転がって暇してる時、メールが来た。ガク君からだ。

 

歌の練習の具合について聞いた。やはりリーダーは違うと思う。

 

友達からメールもらえるなんて、うれしいものだね。初めてそう思うようになった。


読んでいただきありがとうございます。

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