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ちょっと変わった話を差し上げます  作者: 武佐井 玄
赤信号を無視しないでください
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7

誰かが僕の体を揺すぶっている。目を開けて見ると看護婦さんだった。どうやら僕はまた眠ってしまったらしい。


「ススム君、昼ご飯だべましょうね」


「はい~」


けだるそうな声で返事する僕。


「そうだ、看護婦さん。昨日から僕はよく眠気に襲われるんですけど、なぜですか」


「それは多分、ススム君がまだ成長期だからだと思うよ。いっぱい眠って、いっぱい成長するためにね」


とても軽い口調で話す看護婦さんの言葉に信憑性はなかったけど、疑うほどのものもなかった。


ちょうど昼ご飯を食べ終わったところにママが入って来た。


「ススム、気分はどう?」


「とってもいいよ」


「ならママは退院手続きをして来るね」


「は~い」


病室に入ってくるママは松葉杖を持って入ってきた。


「それ、使わなければいけないの?」


杖を使うのにちょっと抵抗感があった。


捻挫はそんなにひどい傷でもなかったし、静養すればすぐなおると思うから。


「明日からは学校へいかなきゃいけないでしょう。これがないといろいろと不便だよ」


「足が完全に治るまで、家で休んでもいいでしょう?」


「だ~め」


ママの口調は厳しかった。従うしかない。


はじめて使う松葉杖は不便だった。特に脇下が痛い。


早く捻挫が治ることを願うしかない。




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