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ちょっと変わった話を差し上げます  作者: 武佐井 玄
赤信号を無視しないでください
6/24

6

ママは朝早く病院へ来た。


「足、どうしたの?!」


僕の足に巻いた包帯をみたママは心配そうに聞いた。


「昨日の夜、階段から落ちてしまって。でも、手当てもしてもらったから、もう大丈夫」


どうやら、僕は寝ている時、お医者さんが診てくれたらしい。


「痛くはない?」


「ないよ」


「ならいいけど、これからもっと気をつけましょうね」


「はい」


陽気に答えれ僕をみたママは微笑んだ。


ママはベッドのよこにある椅子に座ってリンゴの皮を剥きながら、


「体はどう?痛いどことかない?」


「全然。もうすっかり治ったよ。昨日、倒れたのはたいした病気じゃないみたい」


「よかったね。足も怪我したんだから今日退院できるかしら?」


「足の捻挫もそんなにひどくないから退院できるよ」


ちょうどこの時、看護婦さんが朝ご飯をもって病室に入ってきた。


「ススム君、おはよう」


とっても明るい声の持ち主だ。


「息子の足は?」


「先生に診てもらいました。無理しないと、すぐ治ります」


看護婦さんの言葉を聞いてから、ママは完全に安心した顔をした。


「午前中に、先生にもう一度みてもらって、異常がないなら午後にでもすぐ退院できます」


「ありがとうございます」


看護婦さんが出ていってから、ママは話しだした。


「ススム、ご飯は全部たべてね。ママは会社いってから、午後にまたくるね」


「うん、分かった。いってらっしゃい」


病院のご飯は味がしない。でも、頑張って全部食べた。


これから何をしよう?


足も怪我したので、歩き回るのも無理。携帯をいじるしかない。


ふと、昨日の自分が気になったので、眠気に襲われる原因について調べることにした。


調べれば調べるほど怖くなってきた。思い当たる症状がいっぱいあるから。


お医者さんも僕の体には異常がないと言ったので、自分でわざわざ心配事を増やすことはやめることにし、好きな映像を見始めた。



読んでいただきありがとうございます。

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