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ちょっと変わった話を差し上げます  作者: 武佐井 玄
赤信号を無視しないでください
10/24

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昨日の夜、久しぶりに早くねたから、いつもよりずっと早く起きてしまった。


ジュースを飲もうと厨房に入った。ママはまだ起きていない。


それもそうだ。今は朝の5時。起きるには早すぎる。


こんなに余裕のある朝なんて、生まれて始めてだ。


厨房の椅子に座ってスマホをみていたら、いつの間にかママが入ってきた。


「あら!今日はどうしたの?こんなにも早く起きるなんて、体が痛い?それとも?」


「ただ早く起きただけだよ、そんなに驚く必要ないでしょう」


「そりゃ驚くわよ。早く起きたんだから聞くけど、何が食べたい?」


「うん~豚骨ラーメン!」


「朝っぱらから豚骨ラーメン食べる人なんていないよ」


「食べたいものと言えといったのはママだよ」


「だから朝ごはんにふさわしい食べ物だよ」


ママの朝ごはんにふさわしい食べ物とはやっぱり食パンだ。言いたくないけど、ほかの食べ物を言っても却下されるのは目に見える。


「食パン」


消え入りそうな声で僕は言った。


ママは急に表情が明るくなった。


「そうよね、やっぱり朝は食パンだよね」


ただ簡単に作れるだけでしょう。


でも正直、ママの作った食パンをいくら食べても飽きないのは確かだ。


ごはんを食べ終わってから余裕をもって家を出た。


なんだか、自分がとても熱心な学生になったような気分で、浮かれている。

よろしくお願いします!

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