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第16話 パーティーでの初クエスト!


「闇ギルドの壊滅?」


「はい、ギルド協会から我々『虹の蝶』に直接の依頼が入りました」


『虹の蝶』ギルドの応接室に案内されたマキナ達4人は、受付嬢からとある説明を受けていた。


 闇ギルド『影の悪魔』の壊滅、

 及びリーダー『漆黒のルゴス』の身柄確保のクエストについてだ。


 元は『白銀の翼』のクエストだったが、数日前に彼らが敗北したとのことで、この『虹の蝶』に舞い込んできたのだ。 


「『影の悪魔』聞いたことがあるな」


 ベローネが口を開く。


「ベローネさん知ってるの?」


「主に要人暗殺を請け負う闇ギルドだとな、規模は小さい部類だがその分動向は一切掴めなかったのだ。ようやく尻尾を出したわけか......」


「彼らの敗北は他のギルドに大きな影響を及ぼしています。協会も私たち『虹の蝶』だけでなく、『紅蓮の爪』『妖精の鏡』にも依頼しているそうです。ですが未だに返答は無いそうです……」


「他のギルドはあの『白銀の翼』が負けたことで慎重になってるんだ、マー兄が抜けたことを知らないからだね」


 彼らの敗北の理由、

 今までマキナの武器で得られた力を失ったからだ。アリアはすぐにその結論に行き着いた。


 王国内でも1番の武闘派ギルドの敗北、他のギルドが迂闊には受注出来ないという気持ちは分からなくはない。


 ただ彼らは『白銀の翼』の内情までは知らない。マキナの力があったからこそ活躍できていたことも、そしてそのマキナが抜けたことも。


「質問なんだけどさー『白銀の翼』ってマキナがいたとこでしょ、強かったのってやっぱマキナの武器を使ってる人がいたからなの??」


 唯一、事情を詳しく知らないステラが口を開いた。


「団員全員が俺の武器を使ってたからな、少なくとも武器が打ち負けることはないはずだ」


「えげつないわねそれ……ほぼ反則じゃない」

 

 ステラが呆れながら言う。

 マキナの作った槍、リンドヴルムを実際に使っているからこそその恐ろしさが分かった。 


「まだ『影の悪魔』は迷いの森にいるんですか?」


「はい、諜報員の監視によると依然として団員の姿が確認されています」


「随分と余裕なんだな」


 普通は居場所がバレたらすぐに拠点を移しそうなものだ。

 しかし彼らは『白銀の翼』を返り討ちにしてその強さを名実共に示した。

 恐らくあちらも「誰も自分達には手を出せない」と考えている。


「……なんとかしないとな」


 マキナは追放された身ではあったが、「自分が鍛治師として残っていれば『影の悪魔』を倒せていたのではないか?」と考えていた。


 決して自分が原因というわけではないが、完全に無関係とも言いづらい立場だった。


 いずれにせよこのまま野放しには出来ない。


「私、このクエスト受けたい!」


 アリアは勢いよく手を上げた。


「悪いことしてる人達をほっとけないよ!」


「ようやく掴んだ足取りを無駄には出来んな」


「アタシも賛成だな、相手が油断してるときこそ好機って言うし!」


 どうやら3人の意見も同じだった。


「このクエスト、俺達4人で受けます」


 今、マキナ率いる『虹の蝶』最強パーティーと、闇ギルド『影の悪魔』の対決が始まろうとしていた。


次回、マキナ達が暴れまくります。


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