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ヒロインを回避して、平穏に生きるためなら、なんでもします!

男爵令嬢セシリア・ルーインツベルは、とにかく目立つことを殊更嫌い、大人しくて、人付き合いも皆無、成績も中の中。特出するものが全く何もない地味な令嬢である。


そんな彼女、セシリア・ルーインツベルは、家族と極一部の使用人以外は誰も知られていないが、実はとてつもなく美しい令嬢なのである。その美しさは常にすべて閉じ込められている。


細く美しく滑らかな銀髪は、ひっつめたようにみつあみにしてあり、ほどかれることは入浴以外全くないので、誰もその美しさを知らない。大きくて美しくアメジストのような紫の瞳は、瓶底のような眼鏡のせいで光が屈折して、とても小さな淀んだうす暗い瞳にみえる。鼻筋が通っているのは隠せないものの、唇には紅を引くことなく、華やかさも美しさも埋もれさせている。真っ白で真珠のように透き通った肌は野暮ったい流行遅れのババくさい色の長袖のドレスによって隠され、その奥に隠されているボンキュッボンのボディもコルセットをかなり緩くすることで、他の完璧コルセット(ボディメイキング)によって凹凸をはっきりさせている令嬢にははるかに劣る。


完璧な影の薄い田舎くさい令嬢である。


彼女は決めている。


絶対にヒロインにはならない!!!

モブライフ万歳!

これで、どのエンドとも関わりなく生きていけるわ!

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