書籍化だけじゃない。これからのなろうについて考えよう。
作品とは最初と最後が重要であり、最後のない作品とは作品とは呼べない下絵の様なものである。
これは小生の駄文であり、意見の一つとして聞いてほしい。
現在の小説家のなろう「以下、なろう」のゴールとは何だろうか。
最も分かり易い形は書籍化やアニメ化だと思う。
なろうの書籍化やアニメ化に関しては色々と意見はあるだろうが毎月書籍は発行されているし、アニメ化は毎期されているので一応の成功をおさめている。
では改めて聞くが、あなた方のブックマークしている作品で書籍化アニメ化されている作品でエタった作品はないだろうか?
(エタるとは完結も更新もされない状態が長く続いている作品のことです。)
小生のブックマークの中にも後ろの方へと埋もれた状態で何作品もある。
エタった理由は作者側にしてみれば多くあると思うが、大きく分けて二つであると考えられる。
一つは、書籍を優先してなろうの更新を止めているものだ。
書籍化が成功しそちらを優先するのは理解出来るので、これは温かい目で小生は応援している。
もう一つは、書籍の売り上げが振るわず続巻が発行されないまま、なろうの更新も止まっているものだ。
これには作者のモチベーションの低下や出版社との権利関係で更新が出来ない状態となっている等考えられるが、小生としては好きな作品がエタることはとても寂しい気持ちになる。
ならば、書籍を購入して続巻が続く流れを作れば良いという意見もあるかもしれないが、小生は敢えてこの考えは否定したい。
そもそも、なろうの読者がお気に入り作品の書籍化にあたりどの位書籍を購入しているのだろうか。
同じ作品でも書籍化にあたりより良い作品とするために内容を変えているのだろうから、書籍を購入する価値はあるのだろうが、正直長期作品程同じ作品を再度読むのは億劫に思える。
しかしながら、様々な意見があると思えるが、作者としては書籍の方もなろうからのファンに購入してもらいたいというのが人情であると思える。
そうすると、なろうと書籍の同居は難しく、書籍に比重をおいた作者は続巻の断念と共にエタってしまうことになる。
この流れは、なろう読者も書籍読者も作者も誰も幸せにならない構図となる。
ならば如何すれば良いかというと懇意の作者への直接的な支援という形をとるしかないのではないだろうか。
はっきり言ってこれには否定的な意見が多いと思う。
なろうは素人の発信の場であって、お金をとるのは筋違いなのではないかという意見だろう。
その意見はある意味正しいと思えるが、なろうというサイトも開設から長い年月が経ち様々な側面が生まれている。
ならば新たなサービスを設けて貰って少しでもエタらせないことも重要ではないだろうか。
恐らくサービスを開始するに対して支援金の一部がサイト側にも入ることになるだろう。
しかし、新たなサービスというのは金が掛かる訳でそれは仕方ないと思う。
小生の愚考を最後まで読んで頂きありがとうございます。
作者の努力で完結まで書き上げて頂く為の一意見として聞いてください。