いつもの朝
それは、なんらいつもと変わらない日々だった。
いつもの通り、学校に行く支度をする為に嫌々だが、温かく心地よかった布団から出ようとした時・・・・・
「おっはよ〜〜〜起きろ〜た・け・る♡(棒読み)
「ぐぼぁ!?」
窓から勢いよく侵入しここの部屋の主人である(斎藤健)の腹にスカイダイビングさながらに、飛び移ってきた人物は他ならぬ、隣人でありそして、昔から知り合いの・・・つまり幼馴染である(蒼井玲那)その人である。
「お前よぉ〜いい加減その起こし方なんとかなんねぇのかよ? 毎回こんな起こし方されたら、マジであの世へ行かなきゃなんなくなるじゃねぇか」
「えぇ〜〜いいじゃん幼馴染に起こされるのはなかなかない事だよ〜?」
・・・・確かに考えてみれば、なかなか幼馴染に起こされるというシチュエーションは、あまり見かけないかもしれないなと、思うのと同時に、いやいや、それならなぜ普通に起こさず スカイダイビングさながらに俺の腹にのしかかってくるのだろう? と考えていると
「ほらほら早く支度して、学校に行くよ〜」っと言っている玲那の声で思考していた脳が一気に、現実へと戻ってきた。
「今日もまた、慌ただしくも、楽しい日々になりそうだな」
そんな事を言いながらも、空を眺めていると。
「何そんな所で釣ったんてんのよ?ほら、早く行くよ」
「わかったわかった・・・ていうか、お前先に行きたければ先に行ってもいいんだぜ?」
「そっ・・それは駄目だよ、健のお母さんに朝起こしてやってくれって、頼まれてるんだから」
・・・・・あの母親め〜
この母親というのが、元ヤンキーで過去有名だった人物でこの、(斎藤健)の実の母親である。
普段口が悪い斎藤も、この母親には常に頭が上がらない状態であったためと、恐ろしく強い母親には勝てないため、反抗したくても出来ないでいたのだ。
「クソ〜あの母親めいつか必ず倒してやる」
「今現在全敗だもんね健♪」
「・・・・嬉しそうに言うなよな〜」 そんな変わらない毎朝の会話をしていると、ケータイのタイマーが音を立てている事に気が付き、止めようと電源を入れると、時間がかなり経っていたと気づいた。
「やっべもう時間だ・・急がねぇとちょっと、やばいかもな」
「じゃあ急いで学校に行かなきゃね 」
あぁ・・と斎藤は頷きながらも、きっと走って行かなきゃなんねぇんだろうなぁ〜っと思いながらも、斎藤は幼馴染である蒼井と一緒に学校へと急いで向かって行ったのであった。