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謎の女性との出会い

亜守がモニターに吸い込まれてから数分

「うぅ!」

亜守は唸りながら自分に意識があるのを確認した。床は冷たかった。おそらくコンクリートであろう。空気も冷え切っており、湿っぽさが感じ取れる場所だ。

「(あれ?想像してたのと違うぞ。もっと森の中とか、町に突然突っ立ている状態が普通じゃね?)」

と目を閉じたまま今の状況を五感の視覚以外で感じつつ、自分の予想と違う展開になっていることを肌身をもって確かめている。

「(このままでも仕方ない。周りを確認してみるか。もしかしたら夜の魔王城にでもいるのかもしれないしなw)」

亜守は冗談半分そんなことを思いながも警戒しながら瞼のシャッターを上げていき、一瞬絶句した後人生の中でトップ10に入るくらいの声量で叫んだ。

「何じゃこりゃーーーーーーーーーーー!!」

亜守は魔王城よりも酷い所にいた。そこは正面以外コンクリートで囲められ、正面は鉄の檻があった。亜守はそこでこの場所がどこなのかを悟った。

「・・・・牢屋?」

想像してた場所と大いに違うことと、なぜ自分が牢屋の中にいるのかを必死に考えた。

「(ええとまず俺がなんで牢屋に入っているのかな?異世界に召喚される場所がたとえランダムだとしても、これはひどすぎるんじゃないかな?異世界の神様ぁーもう一度召喚をー)」

むなしいことに異世界の神様とやらにダダをこねている。この世に願って叶うものなんてないと、改めて実感した。しばらくして状況整理をし落ち着くと、これからどうするかを考え出した。」

そう考えていると1人の人影が現れた。

???「貴様か、特殊な能力を持っているというのは?」

いきなり声をかけてきたその女性、年齢は見た感じ20歳前後だろう、金髪の髪がとても似合う顔立ちで、服装は白をベースにし黄色い模様やラインが入っている女騎士といった感じだ。そんな女性が鋭い眼差しを亜守にむける。

「あぁぁわわぁぁぁぁ」

「(メインヒロイン来たー!金髪上等!しかも、こ鋭い眼差し絶対Sじゃん。オレ、Mじゃないけどイジメられたいわー。いやツンデレって可能性も捨てがたいな。)」

女性が言っていた能力とやらよりも、女性のことを考察している。これほどに変態という誉め言葉が似合うやつも中々いないだろう。

「おい、貴様私の話を聞いているのか?」

中々返事をしない亜守にたいして痺れを切らした女性は強めの口調で再度確認した。

「あっ、えーとその貴女がとてもお美しかったもので少し見とれてしまいまして。」

下心は少しあったものの、率直な感想をそのまま言うと、初めて言われたのだろうか女性は頬を赤く染め少し焦っていた。

「な、何をいきなり、き、貴様にそんなことを言われても、な、何も思わないのだからな!」

明らかに動揺している女性を見て、亜守はとてもニヤニヤしながら心の中で亜守の宴が始まった。

「(ツ、ツンデレキターー。これもうメインヒロインって言ってるようなもんだよね?いやーどうやって攻略しようか。やっぱり事故を装った抱き着きが効果抜群だよな!)」

異世界に飛んでしまった、という事を忘れて目の前の女性の攻略方法(口説き方)を必死にシュミレーションしている。

「そんなことより、本当に貴様は能力を持っているのか?」

女性が改めて能力の事を話だし、亜守は、はっ!と我に返る。

「えーと、それは俺が、チート能力者という事でしょうか?俺が、勇者になって魔王を倒しに行き、貴女と結婚し、ハッピーエンドみたいな話ですか?」

亜守は、自分が異世界に来た事から自分がチート能力者と仮定し、さらに魔王という存在を勝手に作り出し、初対面の女性を勝手に未来の妻にしている。

「無礼な!誰が貴様なんかと、それより貴様の能力が本当なら、私についてきてもらう必要がある。」

不機嫌そうだが、その中には少し照れくささがあった。そして再度能力の確認をしてきた。

「あの、能力って本当になんですか?全く身に覚えがないんですが。しかも今自分が、どこにいるのかも、正確には分かってないない状態なんですが。」

困ったように亜守が今の自分の状況について説明すると、

「まぁ仕方ないだろうな、貴様は道端に倒れていたのだからな」

女性が亜守にそう説明すると、

「じゃ何で俺に能力があると分かったんですか?おまけに牢屋に入る必要があったんでしょうか?」

疑問に思ったことをどんどんと口にだし、質問攻めにする。

「まぁ落ち着け、一つずつ説明していこう。

まず初めにどうして貴様の能力にきずいたかだ、この世界には一人一人違う能力を必ず一つ持っている。それはお前も知っているな?」

女性が質問すると、亜守はもちろんこの世界に来たばっかりなので知るはずもない。

亜守は首を横に振った。

「本当に何も知らないのだな。まるで、異世界から突然現れたかのようだな。まぁ説明する手間がかかるが、仕方ないだろう。」

異世界から現れたといわれ一瞬、「はいそうです。」と言いそうになってしまった。どうせ言ったって信じてもらえるどころか、頭のねじが数本飛んでいるといわれそうなので、黙っておくことにした。

「話を戻すが、能力といっても色々ある、例えば一番多いのであれば、炎や水を操ったり自由に形を変えたりできる能力。マニアックなのであれば植物を急激に成長させたりすることもできる能力の持ち主もいる。このように色々な能力があるわけだが、相手がどんな能力かわかる能力もあるわけだ。それで今回貴様を見つけたわけだ。」

女性が能力について詳しく説明していると、亜守はそれをとても熱心に聞きながら自分はどんな能力なのか考えていた。

「次になぜ貴様がこの牢屋に入っているかだ、それは簡単だ、貴様がそれほど危険な能力の持ち主だから。」

それを聞いた亜守はムズムズしながらどんな能力なのか女性に尋ねた。

「それで、自分の能力っていうのはどんなのなんですか?(危険ってことはそれほど強い能力ってことでしょ。ならこの世界で俺は世界最強!?)

ワクワクしながらの返答を待つと。

「それは・・・・勝負に勝った相手を・・・惚れさせるという能力だ!!!」


ご覧いただきありがとうございます。次回もよろしければお願いします。

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