異世界でまさかのハーレム!?
負けたやつ全員俺の彼女ヒロインな!
「あなたのことが・・・・好きです・・・」
「うひょーーーーー。4人目クリアー!」
画面の中にいる現実離れした女の子に告白され喜び、まるでそこに自分の求めているものがあるようにパソコンの画面に視線を向けている少年、名前は亜守アス彼は毎日同じような生活を繰り返している。そんなある日、そう、それは梅雨が明けたというのに外は土砂降りが続いている日に呼吸をするのと同じぐらい自然に起こった。
いつもどうり亜守はパソコンに視線を向けていると、目の前のパソコンの画面に黒く渦巻いているものが現れた。
「モニターに傷でもあるのか?このままでは大事な彼女ヒロインの顔が見れない」
亜守は疑問に思い、自分の仮想の彼女のためだけにその渦巻いたものに触れた瞬間、モニターに引力があるかの如く吸い込まれていく。
「うわぁぁぁぁぁー何だこれーー!?こんなアニメの中だけで起こりそうなこと!もしかして吸い込まれてそのまま異世界召喚ってか!?たまったもんじゃねーぜぇ!まだこのギャルゲー最後のヒロインクリアしてねーんたよぉ!うおぉぉぉ」
焦りつつ、さらに非現実なことに文句を言いながら自分の娯楽のことのためだけという理由でモニター引力に必死に抵抗している。
「うぅ、なんだこの力は一体どこからこんな引力が発生してんだよ!?このモニターは、フルHDの120Hzの値段の比較的安いモニターなんだぞ!」
自分が現在どんな状況下にあるのか全く理解してない亜守は、必死に抵抗しながらも、モニターのことについて説明している。
そして、モニター引力と格闘すること1分34秒、亜守の体の6割ぐらいは既にモニターに渦巻く黒い何かに吸い込まれていた。必死にしがみつくもどんどん吸い込まれていく。
「くっ!」
つかまるところがなくなり亜守はとうとう諦め独り言をつぶやき始めた。
「異世界召喚するんだったら、かわいいヒロインを沢山用意して俺をハーレム状態にしろよぉ!くそ異世界!」
実にラノベの読みすぎである。
亜守は不安
「(異世界に行って言語通じるかな?いや、こういう系統の異世界召喚は文字が読めなくても言葉は通じるというのが鉄則だし、主人公補正で異世界ではおそらく俺はチーター並みの強さだから大丈夫でしょ!)」
と期待
「(かわいい女の子いるかな?メインヒロインはやっぱりエルフの子だよねぇ、いや待てよやっぱり女の子は黒髪ストレートに限るよなー)」
と今の状況ではなく、これから起きることを鮮明に考えながら亜守はモニターの中に姿を消していった。
こういった話を書き始めて間もないので、ところどころおかしいところがあると思いますが、良かったら次回も見ていってください。最後までご覧いただきありがとうございます。