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いつもと違うフリーバッティング

僕と石井はノッカーをしていた二年キャプテンの和久井に近づいた。


「こんにちは」


石井が言う


「こんにちは…石井先輩 雨宮先輩…」


和久井が応える。 和久井は、石井の後をついで、キャプテンになった。 


すこし強情な所があるけど、真面目な性格が買われ、皆を引っ張る事になったのだ。


「今日はなぜ来たか? 分かるよな?」


「はい…」


和久井はそう言った。


「練習終了 一年、戻って来い!!」


和久井はグランドに向かって、叫ぶ。 ボールを捕っていた一年生は「はい」と返事し、走って戻ってきた。


「今日はいつもと違うフリーバッティングをする。 三年生のバッテリー 雨宮先輩と石井先輩が投げてくださるそうだ。 だから、普段のマシンとは違い実戦的なバッティング練習だ」


和久井はそういった。 そして、こっちに向いて…


「お願いします 雨宮先輩 石井先輩」


「お願いします!!」


他の皆も言う。


石井は、軽く礼をして、応えた。


「順番はレギュラーからだ。 以上…、練習開始」


和久井はそう言いきった。 一年生の数人はグランドに散った。


「おいおい、俺が投げるのかよ?」


僕は、皆が散った後、石井に聞いた。


「当たり前だよ…そもそも投げるのはお前の本職だろ? 俺が投げれると思っているのか?」


石井は笑いながら言った。


「俺が投げたら、マシンだよ… いくら球が速くてもね…」


まあ、石井は強肩だけど、さすがにマウンドで投げるのはどうかと思った。


「たしかに…」


「まあ、頼むよ。後輩に胸を貸してあげな、元エース。 


「わかったよ、貸してあげるよ」


「んじゃあ肩慣らしにキャッチボールでもするか?」


「もちろん…元キャプテン」と僕は返事を返した。 持って来たグローブを左手にはめた。


それから、石井と何回か投げた。 


一ヶ月もやってなかったから、捕るのが下手くそになったのだろうか?…ボールをミットの真ん中で捕れなかった。


「ん、じゃあ 座ってもいいか?」


石井は聞いてきた


「いいよ、お願い」


僕は応える。


石井はゆっくり、座った。 


「よ〜し 来い ストレート」


ど真ん中にミットを構えて、石井が大声で叫んだ。


「いくよ〜」


僕も石井に負けないぐらい、大きな声で言った。


両手を高々と、空に上げる。 


背を伸ばし、左足は高く突き上げる。


突き上げた左足を、思いっ切り踏み出し、胸を開き、折りたたんだ肘を前に持ってくる。


鞭のように、肘を伸ばし、手先からボールの縫い目が抜ける。




ボールは派手な音を立てて、石井のミットに収まる。 


「ナイスボール」


よかった。 まだ、感覚が残っていた。 


気持ちよく、ボールをリリース出来た。  


なんというのか…スーと無駄な力がなく、流れるように投げれた。


あの試合から、始めて投げた一球…最高の出来だった。

更新スピードが遅くてすみません。 駄文ですがよろしくお願いします。

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