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年賀状  作者: ハイ様
3/4

はっと目が覚めたのは午前6時。

天井で輝いている電灯に目がくらむ。

いつのまにやら寝てしまっていたらしく、

コタツの電源は切れていたが、

コタツの上に置いてある鍋は、石のように冷たく座っていた。


「野菜はシワシワ、肉は硬くなっているけど朝食はこれでいっか」

コタツの電源を入れ、鍋を温めなおすために火をかけると、

部屋は段々と暖かくなっていった。

鍋が温まった頃には、

窓についた水滴がキラキラと輝いていた。


「それにしては変な夢だったな、

今年は実家に帰る予定ないし。

もしかして実家をはなれて8ヶ月、ホームシックになったのか?」

そんなことを冗談のようにぼやきながら、朝のニュースをつけてみる。

朝は晴れているけど、夕方からは天気が崩れて夜には雪が降るらしい。


「たぶん食料調達のときまでに年賀状はできないだろうな。

明日出しても間に合ったかな、、、たぶん大丈夫だ。」

一人暮らしをはじめて、勝手に納得することが増えたと思う。

そんなことを考えながら鍋をつついていると、

ケータイが光っていることに気がつく。

家でも大学でも基本的にマナーモードにしているため、

メールは遅れてもいい内容、

電話でも根気よく掛けてもらわなければ出ることはない。


メールは友達からであり、内容は昼から鍋パーティーをするらしい。

俺が鍋を食っているのを知っているかのような文で、

しかも外出しないことも知っているらしく食料は買ってくるらしい。ラッキーだ。

昼の用意をしなくてよくなった俺は、年賀状の続きに手をつけた。


友達に見られて、イラストについていじられるネタみたいなことは起こらなかったが、

アニメや漫画やら、よくわからないことを永遠と話していた。


結局、開放されたのは夕食が終わった7時半。

雪が降っていたけど、家は近くなので帰っていった。

もちろん見送りはコタツから。


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