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年賀状  作者: ハイ様
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「・・・こいつはなしか、こいつはありで、、、よし!」

長年使用して表紙が落ちそうな手帳を閉じて、

書き留めた目線を移す。

「今年は親も入れて5人か。

まぁ、少ないほうが楽だしな。」


今年もクリスマスが終わって、あと5日で新年を迎える12月27日。

早めに用意する習慣が全くない俺は年賀はがきすら買ってない状況だったが、

コタツにみかんという姿で、

あせりなんて燃えるゴミの日に一緒に出したかのようにのんびりしていた。


「年賀はがき買いに行くのイヤだな、

そういや普通のはがきなら5枚くらいあったかも。」

とにかく寒いのが嫌いな俺は、冬は鍋、みかん、コタツとTV。

大学のサークルではサボり常習犯になっている。


ただ新年の挨拶くらいは、ちゃんとしておくべきだろうと思ったのである。

しかし、友達は大体サークルで同じなうえ、

初詣という謎な活動が1月2日にあるため、

互いに年賀状は出さないようにしたので、たった5枚だけである。


「あったあった、

今年は手書きか。」

実家にはパソコンもプリンターもあるのだが、

一人暮らしをしている俺は持っていない。

今時持っていないのは珍しく、友達の家で貸してもらうのもよかったが・・・


寒いので外には出たくない!それに限る


「文字だけでもいいけど、なんとくなく寂しいな・・・

イラストでも描いてみるか」

スラスラ・・・・ケシケシ・・・・スラスラスラ・・・・

皆さんご覧の通り、絵が上手なわけもない、小一時間の健闘の末

「描けた、完璧だ。」

そこに描いてあったのは一匹のウサギ。

小学生レベルではあるが、一応ちゃんとウサギに見える。


「親には文字だけでいいか、

恥ずかしいしな・・・(笑)」

次のはがきに移ろうとして、ふと時計を見ると7時。

TVの特番が8時からなので、鍋の用意をすることにした。

もう4日連続鍋だな。



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