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全てはココから始まる


「いい加減しなよ」


友人の萌はバザっと私が書いたページを読んで、机の上に思いっきり置いた。



「いい年した女が

草食系女子のコラムを…」


私は今、コアな雑誌の端くれで『草食系男子』ならぬ『草食系女子』をテーマにしたコラムを書いている。


まぁ、趣味に勤しんだりするのが主な内容。

あんまり制約がないから、楽だったりする。



「楽なんだもん」


「楽なんだもんって

仕事に楽も苦もない」


そんな彼女は、左手の薬指が光っていたりする。


「そんな楓に吉報よ」


おもむろに数枚のCDとファイルを鞄から取り出した。


「何これ」


「今度うちの事務所で面倒みる事になったの

結構本格的にお金を注ぎ込むつもり

あんたに専属ライター指名」


一瞬耳を疑った


「指名?」


「そうよ

でも私が押したんじゃないから

風変わりな社長が、記事お気に入りなのよ」


「記事…」


「その冴えない草食系よ!」



パッとしたい態度に腹をたてたのか、大きな声。


「慣れない外国生活だろうし、周りの人間はストレスにならない様に固める事になったの。

今回は本当に特別で、二年位はインタビューとかまとめて各編集に回して欲しいの」



仕事が入るのは嬉しいけど、面倒な予感がする。



「依頼は嬉しいけど

こう、何ていうか

暫れたくなくてですね」


「し、暫れたくないとか

これはね楓にとって天から降ってきた金の様に奇跡よ。

どうよ、イケメンばっか

仕事って考えずに刺激受けなさい」





これが一騒ぎ起こす元凶になるなんて、誰も知らない。



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