疑問符、仲間
詩:疑問符
水たまりにポチャッ
青蛙の足音だ
君は飛び続けているんだね
孤独に飛び続けてるんだね
水たまりにポチャッ
青蛙は立ち止まった
まだ、大雨だ
青蛙に降りかかる大雨だ
うん?
視界が真っ黒?
いや、よく見たら緑色だ
ぼくの視界を救ったのは葉っぱだった
君が差し伸べてくれた葉っぱだった
水たまりにポチャッ、ポチャッ
青蛙は振り向いた
そこには、青蛙がいた
ぼくにそっくりの乾いた皮膚だった
君が手を差し伸べてくれたんだね
ありがとう
まだ、大雨だ
ぼくらに降りかかる大雨だ
でも、葉っぱが塞いでくれる
ぼくらを疑問符から塞いでくれる
君となら飛び続けられるだろう
疑問符の雨の中を
詩:仲間
鉛が固まっていた
草原の上で固まっていた
視線の先には、ブリキの工場
今日、リストラされた
工場から迫害された
だから、眺めていた
鉛は眺めていた
ニョキニョキッ
腕が生えた
脚が生えた
首が伸びた
スッ
鉛は立ち上がった
何か人間になれた気がする
今までは分からなかったけど
何か人間の仲間になれた気がする
ヒュゥ~
風の感覚は分からないけど
風の気持ちは分からないけど
風の顔は見えないけど
風の仲間になれた気がする
鉛は眺めていた
ブリキの工場には、塊がたくさん動いていた
ぼくを外した塊たちだ
でも、何の感情も湧かない
もう、彼らの仲間ではないから
鉛は歩き出した
草原には子どもたちが遊んでいた
彼らの顔はまだ鉛では無かった
天使の顔だった
鉛は挨拶した
天使は微笑んだ
ぼくは嬉しかった
何か仲間になれた気がしたから
彼らの仲間になれた気がしたから




