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異端者の吸収  作者: 寫人故事
2-2章 序列戦
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師匠戦 降霊

 師匠の剣をまともにくらった俺は後方に大きく吹き飛んだ。


 吹き飛んだ俺はうつ伏せになっており、起き上がろうと体に力を入れようとしても体が痛み起き上がれない。


「棄権することを勧める」


 師匠が近づきながら話しかけてきたがそんなつもりなど無い。


「お断りします。時間は十分に稼げたので」


 そう、すでにファフナーの核は再生済みだ。師匠がそれを聞いて走ってきているが時すでに遅し、師匠が来るより先に使用出来る。


《式神降霊術:ファフナー》


 全身の魔力供給量が爆発的に増えて俺は魔力だけで立ち上がった。


 ファフナーを降霊すると髪がファフナーと同じ白になって、顔にファフナーの面の模様が浮かび上がってくる。


 俺は近づいてきている師匠に接近して蹴りをあてるが、師匠は剣で防御して防ぎながらも後方に跳んだ。俺は跳んだ先に一気に走り着地の隙に再び蹴りを入れる。


 今度はしっかりと師匠に当たり師匠の体に確実に当たったが師匠は後ろに下がらずに剣を振り下ろしてきた。


 俺は体を捻って手の甲で弾いて距離をとる。


 何であれに耐えれて、その後に剣を振り下ろせるのかが分からない。頑丈なのか魔力で的確に防御できているからなのか、どちらでも可笑しい話だ。


「速さも威力も増している。式神降霊術は半端じゃないな」


「結構頑張って習得しましたから。このくらいじゃなきゃ割りに合わないですよ」


 会話に応じて余裕感を出してはみたが、今も魔力は減り続けている。


 降霊をして式神との同化を維持するのにも魔力を使うのに俺は自分の魔力の総量も知らないから後どのくらいで魔力切れを起こすか分からない。


 こうなってしまったのもファフナーの構造のせいだ。通常の式神の降霊でさえ平均六ヶ月かかるというのに、ファフナーは自分のスキルが元だから降霊するのが難しく九ヶ月かかった。


 それで降霊状態の自分の力を把握する時間は十分には無く、よく分からないまま使っている。そんな感じだから魔力的に短期決戦をしたい俺は師匠に接近して魔力弾を放つ。


 散弾(ショット)だが、混爆(エクスプロージョン)状態なため弾がでかい。


 師匠は自分に当たる弾だけを上手く斬って、凌いでいるが剣を振りきったタイミングで俺は一気に近づいてパンチする。


 その時に師匠が切らなかった魔力弾が地面に当たって生じた土煙が流れてきた。


 俺は魔力で顔の周囲に土煙が来ないようにする。師匠は土煙を気にせずに俺のパンチを魔力で防ぎ、斬りかかってきた。


 俺は剣の腹に足を充てて横に流して防ぐ。そして俺は師匠の横に飛び退き再びパンチを繰り出した。


 今回はさっきの土煙に隠して設置した魔力弾:散弾(ショット)も同時に放ち、二方向同時攻撃だ。


 どっちを取る?どっちを捨てる?剣一本で両方を防ぐのは無理があるぞ。


 すると師匠は俺に向かって片手剣で向かいうち、魔力弾には剣を持っていない空いた手で鞘を振って魔力弾を打ち消した。


 しかし鞘はそのためにあるものじゃないから壊れてもう使えなくなった。


 瞬時の対応力がずば抜けて凄い。対応出来ないほどの魔力弾を配置するべきか?それでも防がれそうだ。だが俺の近接攻撃は剣か魔力防御で防がなきゃいけないことが分かったから成果はある。


 だから師匠の気を逸らして確実に俺の近接攻撃を当てていけば勝てる。


 俺は師匠に向かって蹴りながら、次の一手を考え始めた。


 師匠は俺の蹴りをちゃんと剣の腹で受け止めて、俺から一旦距離をとる。


 師匠に勝つ方法の一つを思い付いた。


 師匠の一番強い点、剣術を潰すために剣を手放させればいい。そのためには手を攻撃する必要があるが露骨に狙っていけば誘いをかけてくる可能性も十分考えられる。


 チャンスがあるとすれば三回ぐらいか。隙を作って手に全力を叩き込んで勝ちにいく。


 俺は師匠に距離を取られているので三発の魔力弾を作り魔力弾一発を先行させて、俺は二発目と並走、三発目は遅れてやってくる。師匠は魔力感知で全て見えているから大した問題ではないだろうが、これならどうだろうか?


 一発目を処理し終えた師匠の近くまで来た俺は魔力弾を追加で十個作り全てを散弾にして球数は大小様々な百以上。


 これに対処しきった後にもまだ魔力弾は一発ある。


 俺は師匠の対応力の高さでも対応しきれない状態を限界まで作った。後は師匠がこれに対応しきれないことを祈るのみ。


 魔力弾は斜めに放たれているので俺に当たらずに師匠にだけ当たるようになっている。魔力弾を避ける必要は無い俺は師匠に殴りかかっていく。


 師匠は俺の拳を剣で受け止めながら魔力弾を作って遠くの魔力弾を打ち消しつつ近くまで来た魔力弾は正確に魔力防御をしていた。


 化け物を極めていて三つのことを高速でこなしているが、それでこそ師匠だという納得する気持ちもある。


 この師匠と戦えている自分が誇らしい。


 自分を誇れるようになった自分にも驚きだが、今は煩悩だ、考えないようにしよう。


 俺は最後の魔力弾が飛んできたので師匠に向かって大きく蹴りをして師匠に距離を取ってもらおうした。案の定、魔力弾が無くなって避けられる状況になったのも合わさって後ろに引いてくれた。


 俺はその間に体の魔力の流れを弄って、目に流れる魔力量を多くする。


 こうすれば目の筋肉が強化されて動体視力が上がり師匠の手を狙いやすくなる。


 さっきのように魔力弾を大量発射した時に魔力弾を手に狙って撃って避けた先を狙わなくてはいけない。攻撃して避けられたから今度は確実に当てなきゃいけない。


 俺は師匠に向かって走り始めた俺の目には回りの物がさっきよりゆっくり流れていくように見える。


 俺は師匠が間合いに入る前から師匠の剣を持っている手を見て師匠の手を露骨に何度も拳を振るう。今更誘いには出られないという読みでの露骨な狙いであり、目的はもう一つあるのだ。


 俺は蹴りをして足を師匠の近くまで持っていったところで師匠の魔力防御が近くなっていく。


 俺はその魔力防御に混爆(エクスプロージョン)の魔力を全方向から当てて一気に圧縮していった。俺がしようとしているのは俺、ファフナー、師匠の魔力使った混爆(エクスプロージョン)だ。


 俺が魔力防御に到達する直前に俺とファフナーの魔力と師匠の魔力防御を圧縮しきり、混爆(エクスプロージョン)が発生する。俺の足の動きに合わせて、師匠の手に大量のエネルギーが衝突する。


 すると師匠の剣は空中を舞って、飛んでいく。結構俺の理想最高火力に近い威力を出せたというのに師匠の手は一切怪我をしていないのが恐ろしい。


 俺はその剣目掛けて魔力弾を連射して魔力弾を当てようとしていたら師匠が俺の横っ腹に蹴りを入れてきた。


 てっきり格闘術は一切しないものかと思っていたから俺は少し飛んだがその間も魔力弾を打ち続ける。一発も当たらないまま着地すると俺は何かを踏んだ。


 棍だ。


 すっかり忘れていたが棍を拾って棍を剣目掛けて投げる。


 棍は長いからどこかが当たってくれると思って投げたが、気づいたら一緒に観客席の方に飛んでいって、悲鳴が聞こえてくる。


 上に上げた位置からずれていて、角度がついたから仕方がなかったのだ。


 その犠牲のおかげで、これで師匠は剣を失って、鞘は壊れ、ついでに俺の棍もないから両者格闘術しかなく、格闘術は俺に分がある。


 俺は師匠に近づいて数発殴り合いになったが師匠のパンチは全てガード出来て、俺は二発入れた。師匠が蹴りをしようとしていたので俺は師匠の足に俺の足を当てて蹴れないようにして一発殴る。


 師匠も魔力防御をして威力を減らしているがゼロにはなっていない。


 鳩尾にいれて気絶させようと動くが師匠はすでに避けるのに専念しているようで全て避けきっている代わりに反撃がなくなっている。


 師匠は格闘術が出来ないだけで身のこなしは俺よりも凄い。それでも防戦一方なままだったら必ず当てることが出来てその流れで一気に勝負を賭けられる。


 俺は師匠の足を中心に攻めてから、胴体にパンチを入れて一気に畳かけていく。

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