【ギャグ】婚約破棄されたご令嬢は隣国の皇太子に愛される~ただし1000文字で完結すること~
「え?冴えない女子高生の私が転生して婚約破棄されて隣国の皇子に見初められて結婚?それ…1000文字で絶対完結しないから!!!!もっと尺伸ばせないの!?」
ここは緑豊かな国リックル。
小さい国ではあるが、資源が豊富にあるため、国庫は他国と比較してかなり豊かな方だろう。
隣国の水の都ウスルとは姉妹友好
「そういう設定の説明いいから!!!どうせ誰も覚えないから!!ああどうしよう残り900文字を切ってる…1000文字以内に完結しないとバッドエンド迎えちゃう…ちなみに私はJKだったけど転生して子息の令嬢になってさらに婚約相手がいるんだけど破棄される予定の人です!!おけ!早く次のシーン行って!!あと回りくどく説明するのやめて!!」
お城には主人公と婚約相手とキツネ目の女がいる
「そう!簡潔でいいね!」
主人公の婚約相手は言った
「私の婚約相手、ルー・アルラーン・フォンガルドよ!お前とは幼少の頃より…」
「話が長い!!!!!」
「!?」
「言いたいことは分かった!帰れ!」
「え、いやまだ本題が…」
「婚約破棄でしょ!わかってるから!オッケー、破棄!よし!帰れ!」
「ええ…」
「やばい残り600文字しかない!!早く次のシーン行くよ!!」
主人公は婚約破棄された
主人公は悲しい
泣きながら歩いていたら隣国の皇太子にぶつかった
「まってまだ泣いてない!!目薬!!無い!!!かくなる上は…ダアアアーーーーッ!!!痛い!目つぶしって痛い!やめればよかった!!」
「だ、大丈夫か君…目から血が出てるのだが…」
「血!?やりすぎた!!どうりで視界が真っ赤なわけだ!!あのティッシュとか持ってます!?」
「ハンカチーフでよければ…」
「ありがたい!あざます!ちなみに隣国の皇太子って今どの辺にいるか知ってます?」
「それはおそらく僕のことだと思うが…」
「ヒュッ」
(やらかしたー!!!1000文字とかそれ以前に自分でフラグへし折っていくスタイルー!!!あと300文字でこの人の心を射抜けるか!?)
「状況はよくわからないが、君は勇ましいのだな。僕は君のような勇猛な女性を探していたんだ」
(チョロすぎ助かるウ!!!!)
「アッんんっ(声色調整)…王子様、私も貴方のような心優しき男性に会えるなんて…まるで夢のよ」
バン
扉が開いた
元婚約相手が怒っている
主人公と隣国の皇太子がくっつくとなにやらまずいらしい
「ルー!待ってくれ!俺の元に戻ってこないか!?お前には莫大な」
「るせーーーーーーーー!!!!消えろ!!」
「!?」
「残り50文字だぞ!?テメーごときに割く尺はねえ!!!消えな!!!」
「」
リーンゴーン
「結婚できました(照)」