第五話 猛獣な騎士と子兎な小動物令嬢
ブックマークありがとうございます! ヒロインと悪役令嬢には、ちょっとしたものを感じて頂けたら幸いです⁉
「アア、そんなに怯えないで?」
「へ? えっイヤ┄┄あっあの、そ、その┄┄」
な? なんで? どうして、こんなことになるの?
フィラミレナさんは、放って於いていいの?
えっ? もしかしなくても、無視なの? それとも、もうしてるの?
「┄┄アマリ、そちらばかりに気を向けないで?」
「俺だけを見つめてて?」
「ジャナイと、食べちゃいたいくらいに可愛いがってしまうかも? しれないからね?」
ゾワッとすることを私に向けてイイ放つ、この人はとても楽しげにしていて、なんだか私は小動物な気分を味わっていた。
そしていつの間にか、私は囲い込まれて、抱き締められていた。
「ああ、こうしていると、とても甘い匂いがするね?」
「えっ? あっあの! は、放して?」
「┄┄┄イヤ」
「えっ!」
そう彼が言うと、より一層に私を抱きすくめました。
┄┄┄┄┄えっ?
な、なんで~~~~~??
「だって、そんなことをしたら、君は俺から逃げるでしょ?」
「だ・か・ら、こうして抱き締めて囲い込んで、逃がさないようにしてるだけ⁉」
「┄わかった? ふふ」
「┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄ハッ!!!!」
「イヤイヤ! それ違いますからね⁉ だッ、抱き締めて┄┄┄その、囲い込むのは間違ってますからね⁉」
「じゃあ、逃げない? それだったら、放して上げるけど?」
(む、無理無理ムリ~~~~)
首をブンブンと横に降り、無理を伝えると
「じゃあ俺も無理だね♪」
と、とてもにこやかに、イイ放つ! 猛獣の口説きは愉しげだった┄┄┄
◇☆◇☆◇☆
「ちょっと、私を無視しないでくれる?」
やっと追い付いたのか、そんなことをイイ始めました。
「なんだ、まだ居たのか? 本当にシツコイ奴だな!」
「んもう! 私はヒロインで、可愛いのは私なんだから‼」
「┄┄┄意味が、わからん!」
あ~~確かに、可愛いは可愛いけど┄┄┄その、支離滅裂? な行動と口調と遣り口は、とても素敵には見えないなぁと、私は思うけど┄
「大体ねぇ、私を差し置いて抱き締められてるって、状況が私にはすでに、許せないのよ!」
「そんなことをお前に許す必要はないと思うが?」
「なっ! なによ! だってその子は┄┄」
そんなことをいい募って、言葉を詰まらせて、私には眼に涙を浮かべているように見えました。
「┄┄もうイイ!!!」
そういって、彼女は走って行きました。なんだか、私がとても悪いことをしたように感じました。
「┄┄そんな顔をするな? アレは、この状況を把握していないだけで、君は┄┄イヤ。止めておこう」
「だからこそ、君が気にするな? アレのことで君が哀しむ必要はない!」
「┄┄うん」
そう優しく諭されて、私を強く抱き締めながらも頭を軽く撫でて、私を甘やかす。
それから数分間は、とてもでは言えないような甘い雰囲気が流れていました。
私が我に返ることが、出来たのはそれからまもなくのことだった┄┄
◈★◈★◈☆
私┄┄私┄羞恥心で死ねる。
あ~~~~~////
なんてことなんてことなのーーーー
「┄┄ふふふ。本当可愛いね!」
私一人で身悶えしていると、私を抱き締めていた人が、私の行動にクスクスと笑いながら、頭を撫でていました。