第十七話 消える靄の中に、魔女は逃げ延びる
いや~~~~~~~、遅くなりまして、どうもすみません。
楽しみにして、頂いていた方がいることでしょうか?
そうでしたら、私は非常に嬉しく思います♪
では、またの更新のときに
あれから少しの時間が、経過して徐々に魔女の攻撃が緩み殿下達の攻撃が通り易くなりました
❰本当に忌々しい光と小僧達だよ‼❱
そう魔女が呟き、私達にミズナの影であるものが憎悪の瞳を向ける
私は、その瞳を向けられることに、ゾワッとした感覚がして、知らぬ内に腕を両手で擦っていた
「┄┄大丈夫?」
「え?」
「いや、私の影? が憎悪のある目を向けてるでしょ? アレは私じゃないって、言ってもあんまり説得力ない気がするしね」
と哀しそうな笑みを浮かべ、私はミズナの手を取り、微笑んで首をゆっくり振る
「ううん。それはちょっと違う」
「ミズナは、あの魔女に隙を突かれただけ。でも」
「ちゃんとミズナは抵抗していたから、私はミズナは悪くないって思う。それじゃダメ?」
私がそう言うと、泣き笑いの表情を浮かべながらミズナは頷く
何度も何度も、私の手を強く握り締めながら
最後に“ありがとう”と笑顔を浮かべてはにかみ、私を抱き締めました
こうして、私達は仲直りと絆を深めることができました。
「いやいや! 戦い終わってないから」
「┄┄┄いい話?」
「殿下。いま我々は戦いに集中するべきだと思いますが?」
なんて私達が、抱き合っていたら、そんな声が聞こえてきて、私達は互いに見つめ合っていたけども、どちらともなく笑い合っていました
◇◆◇◆◇
そして、黒々とした靄は小さくなり、あと少しで消失することができるまでとなった。
「あ~~、くそ! しぶとい‼」
「殿下、荒れてんな~」
「仕方ありません。側近の方達が、いまは居ないのですから」
「我々でどうにかするしかありませんからね」
「まっ、あとちょっとだけでも、頑張りますかね⁉ 援護は任せておけ!」
とウインクをして、茶目っ気たっぷりに笑みを向ける
アズリヴィファストは、それに対して深い溜め息を吐いてから
「そうですか、ではお言葉に甘えて、どうぞ殿下の側に行って援護をしてきて下さい」
「私はその間は、ユーフィリン嬢を護っていますので」
ニコリと笑みを浮かべ、そんな言葉をカリエナに発していた
それをまともに見たカリエナは、口がピクピクと引きつるのを感じていたものの、苦笑いに押し止めました
やがて、黒い靄とミズナの影は、跡形もなく消失したのだった。
それを見届けたら、それぞれ安堵の溜め息が出たのだった
しかし、皆は知らなかった。
黒い靄の中には、極小さな欠片が、まだあったことを┄┄┄
その極小さな欠片が、逃げ延びてることなど彼等は知らない
まだまだ波乱は続く
魔女を消滅させるか、または清き力で持って滅するかのどちらかだろう
いまはまだ、誰も知るよしはない。