第二話 どうしてこうなった?
ヒロイン、またも暴走中‼
悪役令嬢に平穏が訪れることがあるのでしょうか?
気長にお付きあい頂けることを願います。
またあくる日の午後、渡り廊下から始まる。
(お昼ご飯の時間に、来なくていいのに┄┄)
暇なのかな? ご飯食べたい┄┄
またわけのわからない言葉でも云うの? 私これでも、けっこう忙しいんだけど┄?
と表情には出さずに、思っていると彼女から意外な言葉を聞くことなった。
「此処ではなんですから、少し私にお付きあいして下さる?」
「┄┄はあ。まあいいですけど」
なんのご用でしょう? 私、今日お昼ご飯を食べれるでしょうか?
まあ、サクッと終わらせましょう!
◇◈◇◈◇◈◇
それから、黙ったまま歩くこと数分
「┄┄┄」
「┄┄┄」
いい加減に何処に行くかくらい話してくれても、いいと思うんだけど┄┄?
よし! 聞くか?
と立ち止まってから尋ねる。
「あの~~ですね? 私を何処に連れて行こうと、してるんでしょうか? ソロソロ何処かの部屋に入ったほうが┄」
お昼ご飯が食べられないから┄┄
とは、さすがに私でも言えるわけもなく彼女の言葉を待っていると
「そうですわね。なら、あそこの部屋にでも入りましょうか?」
そう言ってから、彼女は立ち止まることなく
そして私の返事も待たずに、さっさと部屋に入っていく。
「┄┄はあ」
重いため息を吐き出して、私は歩き出しました。
部屋に入るなり、彼女はいいました。
「あなた、実は青紫騎士様と会っているわね?」
「┄┄┄┄?┄┄┄┄??┄┄┄」
「┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄はあ⁉」
わけがわからない所か、意味がわからないし、理解不能すぎる。
そして、変な声が出た。
え~と、彼女は乙女なんたらのヒロイン? なのよね? それで、私が悪役令嬢? と呼ばれるのよね?
あまりのことで、私は頭の中で整理をつけて混乱する頭を冷静にすることにした。
うん。まあ、なんとか落ち着いた。
えっと、私が誰に会ってるって┄?
「ええ~と、私が誰と会っているのでしょうか?」
「んもう⁉ 貴女が青紫騎士様と会ってるんでしょう? と言ったの⁉」
「┄┄┄誰?」
☆★☆★☆★
ことの起こりは、彼女がいつも通り私のことをジットリと眺めていたそうです。暇なのかしらね? というか、ヤッパリ私を見つめていたのね? しかもジットリと┄┄
ま、まあいいわ。この際気にするのは止めて、話が進まなくなるので、先に進みましょう。
その彼女が、私を眺めて┄┄もとい監視して、いたらしいけど、彼女と同じく私を見つめていた人がいたらしいのよね?
で、その人は実は乙女なんたらの攻略対象者らしいんだけど、彼女がいうには、家庭環境が悪いらしい。
兄と折り合いが悪いとか、母親との仲が悪いとか、父親は不倫していて愛人のもとに通って帰らないとか、で拗らせて、彼は人間不振になったらしい?
何故らしい? と言ったのか、それは彼女が言っているから┄
理由はそれだけ。┄┄だって、私その方のこと知りませんし?
ただ、いまわかることは、その方はとても美しい美丈夫だと、いうことだけでしょうかね!
その方が、私に興味津々なわけアリマセンし、あり得ません⁉
私自身それは解っておりますし、理解しています。
と私が、言った所で彼女が納得するかは解りませんが、云うだけ言って見ましょうか?
「あの、私自身はその方とは、逢ったことは御座いませんので、私のことを見つめて? いたわけではないのではないでしょうか?」
「そんなことあるわけ、あり得ませんわ‼」
「私は、しっかりこの目で、見ましたもの⁉」
「┄┄┄」
ああ~~、やっぱりこうなるのね?
どうしてこうなるのよ!!
次に出逢うことになります。
そしてヒロインも、また暴走爆心中となりますので、悪しからず。