第十四話 揺れ動く心と新たな絆を紡ぐ! 中編
少し性描写を書いているので、苦手な方はご注意を┄┄
『ごめんね? もうどうしていいか、私にも分からないんだ┄』
そんな声が、私の頭に響いてくるような、それでいて切ない声だった
❰ネェ~? ま~だ~? 早く殺り合おう♪ あっ♥ それとも、大事な殿下の服を剥いじゃおうか?❱
【あっ♥ 勿論全部の服♥ そしたら、素っ裸だね♪ フフふ】
え? いま┄┄なんと? 殿下?
服を剥く? しかも全部? は?
そしたら、素っ裸┄┄┄┄あっ!
~~~~ッ~~~~~~////////
私は言われた意味が、今一つ理解出来なかったが、心の中で、さっき言った言葉を繰り返し呟いて、頭に浸透すると、頭から火が吹き出してしまいそうなほどに、ボッと顔いっぱいが赤く染まる。
口をパクパクと開閉しては、声は出ずに、口の中には空気が入るばかりで言葉も出ることもなかった。
「┄┄┄┄なぁ?」
「なんだ?」
「まだ殿下は、大丈夫だよな?」
「┄┄┄┄┄┄┄知らん」
❰あはっ! 殿下を服を全部剥いたらね? あられもない淫らな格好をさせて~~殿下のアレも剥いて~~あんあん♥♥♥ 啼かして云わしてあ・げ・る♥❱
「ゴクンッ┄┄┄┄なぁ、」
「言うな。殿下が穢れる」
「お、おう! だがなぁ┄┄」
「ああ、これ以上は穢らわしくて、吐き気がする⁉ それに気持ち悪いのと、これ以上の言葉を彼女に聞かせたくない‼」
「┄┄ハハ。だよな~? オレもこれ以上聞くの耐えらんない┄」
それぞれ二人は、赤くなったり、青くなったりと、忙しなく顔色を変えて、小声で二人は会話しています
私は、そんな二人の会話など、耳入ることはなく、また聞こえてきたものに身体中が赤くなったような、顔が火照って熱い
言葉の淫らな羅列に、私は両手を顔に充てて俯く
すると近くから僅かな吐息がして、驚いて顔を上げて見れば、とても穏やかな瞳をした少し赤みがかった人が私を見詰めて
「大丈夫? じゃないだろうけど」
「え? あ、は、はい┄┄┄」
「そう? 無理してない?」
「だ、大丈夫、です」
「ならいいけど? 無理そうなら、俺に言って? すぐにでも、君をこの場から連れ去ってあげる」
「へ? あ! いや、私は大丈夫ですから、その、あ、ありがとう、ございます」
「そう? 本当無理だったら、言ってね?」と言われ、私は思った。
萌え死ぬ‼ と
実は、この人私を殺す気満々なのでは?
そんな感じを私は、つい思ってしまう。そんなわけないだろうとは、思うが、イマイチ曖昧で、好意からだろうと思われるけど、私は彼のことをどう思っているのか自分自身に、イマイチ自身が持てなくて
胸がきゅと、引き締まる感覚だけを感じる。
そんなに、日数は懸かってないはずなのに、私は彼に少なからずの好意を持っている
不思議だ。いまは、そんなことを思っている場合でもないのに、いまとても安堵している自分自身に驚きだ!!
「あの、本当に大丈夫? 無理してない? 本当のこと言っていいんだからね?」
私が、まだ俯いていたので、心配させてしまったようだ。
悪いことをしたとは思うが、いかんせん自分の想いに気づいてしまったせいで、彼の顔を見られない!
だからさらに俯くことなる。
そんな私を彼は、心配そうに私の顔を覗き込む仕種をして見せたものの、無理に覗き込むことはなかった。
◈★◈☆◈
【ネェ、もうイイ? 待ちくたびれちゃった♪ 彼┄殿下の服の上着剥いでイイヨネ? 私の手で、気絶してる彼を感じさせても♥♥】
黒い靄の塊が、うっすらと蠢きます
殿下は気絶しているせいで、気付きません
しかし、彼は気絶してはいるものの、悪寒だけは感じていて、呻き声を上げてながらも苦しそうに胸を押さえているから
「は? オレがヤらせるわけねぇじゃん! 殿下には、近付かせねぇよ⁉」
「兄ちゃんから、教えてもらった技を貴女で試させてもらうよ♪」
そういうと、剣を顕現させてから、教えてもらった技を行使して、スキルを使い紅の焔で剣を纏わせ黒い靄に斬りかかる。
そして紅の焔を剣に纏わせたものに、黒い靄はえらくゆっくりとした動きのままに、ニタァ~とした笑みの嗤いを靄の中から覗かせた。
それにすぐに気付き、反射的に言葉を発して、呼び止めた
「┄┄┄待て! お前は先に殿下の救助に当たれ! 俺が、ヤツの相手をする」
「だが⁉」
「いいから! 彼女と殿下を頼む」
「┄わかった。アズの知り合いの彼女。の友人は、もうどうにもならない┄┄だから、ごめん」
「謝るなっての!! お前のせいじゃないし、ましてや彼女自身のせいでもないんだ!」
あの黒い靄のせいなんだから、と彼がカリエナの肩を叩いて、励まします
その後、二人は目線だけで、会話をしてからそれぞれ決まった役目をするために、動き始め
❰あら? なぁに? 私の相手はしてくれないの? ナァンダ! 折角その紅く纏ったモノと一緒に取り込んで、あげるつもりだったのに、残念ね❱
その言葉を聞いて、背筋がゾクッとした。
もし、あのときに、アズに呼び止められてなかったら自分はどうなっていたか、分からない┄┄
もし、このことを兄上が知ったら┄┄┄┄
うん、怖いから、このことは秘密にしよう!
アズにも、口止めしないと
そんなことを、カリエナが考えているとは、知らないだろうアズリヴィファストは、殿下とユーフィリンを守りつつ、攻撃を仕掛けては、退きを繰り返し、彼女は彼の指示のもと、邪魔にならない距離で、彼らを見守ることにした。ほんの僅かな後悔を飲み込んで┄┄カリエナは後少しで、殿下の元に辿り着きます。
★◇★◇★◈☆
「┄┄┄で┄┄┄んか┄┄┄┄殿下!」
「┄┄ん~? 私は、いったい?」
「ああ~~、よかったーー」
「無事、です、よね? 何処も悪くは、ないですか? あ! あったんなら、早めにお願いします」
そう矢継ぎ早に、言われて、はて? と疑問が浮かぶ。
そして、何者かの襲撃にあったことを思い出して、カリエナに問い掛ける
「おい! 一体何が、どうなっている⁉ 俺達を襲ったものは、どうした?」
「ま、まずは、お、落ち着きましょう。それからなら、オレが順を追って説明しますから┄」
「あ、ああ。す、済まない。どうも、さっきから寒気を感じていたからね」
「┄┄┄え┄┄┄┄┄それ┄って┄┄┄もしかして┄┄┄聞こえ┄て?」
サァーーーーッと、青ざめて一人ブツブツと譫言のように呟いていました。
「ん? どうした? そんな青い顔をして?」
「┄┄え? いえ! なんでもございません⁉ オレは、何も聞いてませんし、知りません!!」
「┄ほう? では、その何かを聞いて、俺には知られたくない? そんな内容なんだな?」
ギクッ! ギグギクッ!!!
あっ、いや、その、と右往左往して目が泳ぎ
あたふたして、落ち着きなく両の手をアッチに向けコッチに向けを繰り返し
「ちったーーー落ち着け! この阿呆!」
と頭を打って、落ち着かせたものの
「ううぅ。すみません」
そう謝るだけで、理由は教えるつもりはないようだった
「はあ。で? ヴィーはどうした?」