閑話 ヒロインは怪しい影を見る!
何か黒いものを目撃する、ヒロインを書きたくて、そしてヒロインがなにをしているかを書いてみたく
影がなにかを目撃させるのが、ヒロインでもいいんじゃないか? と結論に至ったわけです。 てへ♪
もう、なんなの! 私はヒロインなのよ‼
どうして私が、悪者にされないといけないのよ! 青紫騎士様は、私じゃなくてあの子を選んだの?
なんで? どうして? 私のなにが┄┄┄
ずんずんと、廊下を歩いていると、前方に何かあるような感じを覚えて前を見据えるが、その何かは私にはわからず、首を傾げて
「┄┄┄?」
「気のせい? にしても、何かはあるのよね?」
あれ? でも、こんなイベントあったかしら?
え~と。たしか、共通の誰かのイベントだったはず┄┄
誰だったかしら? 青紫騎士様ではないでしょうし、赤髪の君でもないでしょうね。
ん~と。でしたら、誰でしょう?
まさか! 王太子様? きゃ~~!!
もしそうなると、私は王太子妃? になるってこと?
あっ! それならそれでいいかも? 私にはそれだけの価値はあるってことだもの⁉
「┄┄」
でもなんでしょうか? なんだか、こうモヤモヤする感情は?
私が、そう考え込んでいると、私がさっき見ていた場所の廊下付近から、何でか物凄い罵声の声やら、金属音やらが、私の耳に聞こえて
「え? なに?」
「┄┄には┄┄┄と┄┄早く┄┄しろ⁉」
ビクッとなる怒声に、私は何も言えずに辺りを見渡すが誰もおらず、私以外にも居なかった。
怖い怖い怖い怖い怖い! イヤだ‼
イヤだイヤだイヤだ⁉
に、逃げなきゃ! 逃げなきゃ!
此処にいないほうがいい! そうよ! 私は此処にいないほうがいい
だから、ウゴケウゴケ! 私の身体でしょ! 謂うことを利け! 動け
するとやっと私の言うことを利いてくれて身体を動かす。
◈★◈★◆☆
はあはあはあ。
此所まで来れば、もう大丈夫だよね?
私が、そう思って後ろを振り向くが、何かわからないものが、私の後ろにいて、そして私を見てニヤリと、嗤う口元だけがみえてすぐに視えなくなる。
私は腰が抜けて、頭が真っ白になり、その何かを見据えるだけだった。
「な、な、な、なんなの? もう!! なんなのよ‼」
このときが、キッカケとなり、私はその黒い影と何度も目撃することになるとは思っていなかった。
その黒い影が何かを知るのは、もう少し先になる。
そして私は、いずれ知ることになるだろう、その黒い影の正体が、何かを┄┄┄
その正体を私が知ったとき、私が『私』として、いられるかどうかは、このときは知る由もなかった。
ブックマークありがとうございます。そして、ここまで読んでくれてありがとうございました。