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異世界に《俺は転生》《姪は転移》した。  作者: ブルーアワー
第一章 新たな旅立ち 第一幕 異世界生活の始まり
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第八話 セタ王国の街と冒険者ギルドの施設

初めて評価を受けました。それが、なんと!?最高評価の5pt!!しかも、文章もストーリーも同じ5pt!!

自分に、自信のない。私なんかでは、入れてくれた人には酷いかもしれませんが。

悪戯じゃないよな~。と、不安になっています。でも初めて、評価してくれた人。本当に有難う御座います。とても嬉しかったです!


第六話 後書きで、ステータスはさ文章の中で出た最後と変わらない。みたいに、書いてましたけど。よく考えたら。お金がその後に入っているはずなので、直しました。

「もう九時だね、ちょっと休憩するかい?」

「いえ。フレアさんが大丈夫なら、話の続きを聞きたいです」

「そうかい、そりゃあいい心がけだね!じゃあ話の続きだよ、―――」


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


―――このセタ大陸には、五つの街が存在する。一番東に位置し王都でもある、この《ミルキーウェイ》。それから西に行くにつれて、《ガイアン・ミコドアル・シリン・トナミ》と街がある。


・ミルキーウェイ――セタ大陸の王都である。そして唯一セタ王が住み、結界術で守り続けている平和な街。歳をとって前線で戦えなくなった冒険者や、余生を緩やかな気持ちで過ごすため移り住んでくる者が多い街だ。

 そして年に一度、建国祭の七月七日には、若者達がゲン担ぎのために冒険者になりに来る事で有名だ。そのゲンとは、七大勇者がハーピアに召喚されて来た日の来た場所で、七大勇者が力を合わせて創った街だから、この日この場所で冒険者になる事が良いとされているそうだ。


・ガイアン――セタ大陸の鉱山の街で、主にドワーフが住んでいる。鉱山からは、鍛冶の練習に武器や防具を造るのに、よく使う金属の青銅が沢山採れる。なので若い鍛冶師達が集まり、青銅を使って腕を磨いている。

 この街で若い鍛冶師達が造る金属製の武器や防具は、建国祭の時に新人冒険者になる若者達が買うため、造られたほとんどの物が、このミルキーウェイに運び込まれる。


・ミコドアル――セタ大陸の中央に位置し、最大の広さを持つ交易の街。王族の分家が住み、街を治めている。この街で手に入らない物はないだろう、とまで言われている。

 この街の住人は、農業を主な収入源として生活している。

 そして九月の頃には、収穫祭があり。セタ大陸の、全ての街から人と物が集まって来る。


・シリン――セタ大陸の大森林の街で、主にエルフが住んでいる。エルフ達は森の中で植物を育てて、植物の繊維で服を作ったり。知識を用いて、魔法道具を作って生活している。

 この街は森の中にあり、とても静かだ。長寿であまり時間を気にしない性格のエルフが近くにいると、時間がゆっくり流れている錯覚に陥る事も。


・トナミ――セタ大陸の海岸線の街で、セイヤ大陸に行く船が定期的に出ている港街。主にマーメイドが住んでいる。海で魚が豊富に獲れて、街に住む人達は海の恵みに感謝して生活している。

 マーメイド達は、海の中に別の集落が存在するそうだが、詳細は不明だ。


 この五つの街で、―――


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


「―――セタ王国なんだよ」

「へぇ~、いろんな街があるんですね。俺も、早く行ってみたいな」

「そうだね。ユニサスもこの街を出て、世界中を旅するかもしれないねぇ~」


 ゴーン、ゴーン、ゴーン。


「もう、お昼かい。今日は時間が過ぎるのが、速く感じるよ」

「そうなんですか?」

「ほとんど誰も来ないから、いつもは事務仕事ばっかりでね。ほんと、肩が凝るよ」

「それは、大変ですね」

「ユニサス、お昼どうする?」

「…考えてませんでした。森に入ってた時は、獲った獲物を解体して焼いて食べたり、気にする余裕がなくて、食べなかったりしましたから」

「ユニサスは、まだ育ち盛りなんだから。ちゃんと食べなきゃだめだよ!…今日はアタシのおごりで、オススメの店に連れて行ってあげるから」


 そう言ってフレアさんは、俺の腕を掴みギルド本部の外に出て行った。


「あの~、受付を離れて大丈夫ですか?」

「お昼は、ギルド本部も休憩だよ。次の鐘が鳴る、午後三時前に戻れば大丈夫だよ」

「休憩長くないですか?」

「だから!この街のギルドに用がある人は、少ないんだよ。まあ建国祭の日は逆に超忙しくて、猫の手も借りたいんだけどね」

「そんなにですか…」


 ちょっと想像してみると、夏と冬に行われるとある祭典が頭に浮かんだ。


 そんな他愛ない会話をしながら、俺がまだ一度も来た事のない王城付近まで来た。

 そのおかげで、初めて城壁内の全体像が頭に浮かんだ。王城が中心にあり、門とは逆方向で王城の裏側の位置に、城壁内の直径の四分の一から三分の一程度の大きさの真ん丸の湖が存在した。

 その湖から、幾本もの水路が街の中に引かれていた。そして日本人なら見慣れている田んぼが、湖を囲うように存在した。


「あれ?…もしかしてユニサスって、こっちまで来るの初めてかい?」

「…はい」

「本当に、ユニサスは面白いね!」

「…正直に、驚きました。こんな大きな湖が、街の中にあったなんて」

「因みにあの湖が、七大勇者が召喚された場所だよ」

「え、…マジですか?」

「…まじ?」

「ああ、すみません。本当ですかって、意味です」

「ああ、本当だよ!」

「つまり勇者達も、ここから異世界生活が始まったんですね」


 (俺がこの街に連れてこられたのにも、意味があったんだな)

[注:読んでくれている方は分かっていると思いますが。魔神のいる大陸から一番離れていて、魔族も弱い魔物か。少し強い魔獣しかいない、安全な大陸だからです。決して勇者は、関係ありません]


 それからすぐに、一軒の店の前でフレアさんが止まった。


「此処だよユニサス、入るよ!」


 フレアさんに続いて店に入ると、店の中は香ばしい良い匂いが充満していた。


「店主、焼き5個で!」

「はいよ!」


 店の店主とフレアさんは、何かが通じ合っているのか。短い会話で、活き活きとした顔をしていた。

 それから数分後。


「はい!焼き5個、おまちどう!」

「ほら、ユニサスも食べな!焼きたてが、美味しいんだから!店主、味噌焼き5個追加!」

「はいよ!」


 フレアさんがオススメしてきた料理は、焼きおにぎりだった!


「い、頂きます!」

「ピンさんに、聞いてるんだよ。ユニサスは、ご飯が大好きだってね♪」


 俺が唾を飲み込むように頂きますを言った事で、フレアさんがしてやったり、と言いたそうなドヤ顔だった。

 だが、反論は出来ない!なぜならこの店、絶妙なご飯の握り方でと焼き加減で、口に入れるとうまい具合に解れて食べやすく、醤油と味噌の焦げる匂いが充満しているせいで、食欲が掻き立てられっぱなしなのだ!


「美味しいです!」

「はい!味噌焼き5個、おまちどう!」

「じゃあ、包んでもらえるかい?」

「はいよ!お代は、2,000マドカだよ!」

「…はい、お代だよ。じゃあユニサス、ギルド本部に帰るよ。店主、また来るからね」


 フレアさんが、店主に挨拶をして店を出て行った。

 俺も、まだ食べている焼きおにぎりを持って、フレアさんを追いかけた。


 フレアさんと並び、味噌焼きおにぎりを食べながらギルド本部まで歩いて行った。

 時計で、時間を確認すると。


【5/10 13:36】


 もう、午後一時半を過ぎていた。


「じゃあ今日の最後は、冒険者ギルドの施設について話すね。ギルドの施設には、―――」


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


―――本部・武具・服屋・宿舎・奴隷・銭湯。この六施設を冒険者ギルドが運営し、冒険者ギルド登録した者は利用する事が可能だ。ギルドには主に、冒険者・行商人・武具職人・服職人などが、ギルドに登録して活動している。街には必ず冒険者ギルドがあり、一つの大陸に一人のギルドマスターが存在し、街ごとにギルドマスターのサポートとして、一人のサブマスターが存在している。


・本部――ギルド登録が出来て、ギルドストーンがあるギルドの中枢。ギルドストーン同士で連絡を取り合い、それぞれの街を守っている。そして冒険者が、色々な依頼を受ける施設。依頼を達成する事で、報酬を得る事が出来る。魔石の売買もしている。

 冒険者の中で重犯罪を犯した者がいれば、冒険者ギルドから除名し指名手配する。


・武具――ギルド登録している鍛冶職人から提供された、武器や防具を扱い販売する施設。冒険者が望めば、武器や防具を売り。冒険者と武具職人との、懸け橋になる。

 一般人や犯罪者には、決して売らない。


・服屋――ギルド登録している服職人から提供された、服を扱い販売する施設。冒険者が望めば、多種多様な服を売り。冒険者と服職人との、懸け橋になる。

 服は一般人でも購入可能。


・宿舎――旅をしている、冒険者のための施設。冒険者が家を持たずに、着の身着のままに旅が出来るようにするために存在する。安く泊まれて、安く飯が食べられる。


・奴隷――重犯罪者か身寄りのない子供が、預けられる施設。重犯罪者は、主に鉱山での発掘作業または前線に無理やり投入されて、身寄りのない子供は、主にギルド登録している者で子供を必要としている者が引き取られる。

 契約魔法陣を所有していて、人と人とを目では見えない物で繋ぐ事が出来る。


・銭湯――冒険者達の、体と心を癒してくれる施設。冒険者が命懸けで依頼を達成した後などに、汗や汚れ垢など様々な物を洗い流してくれる。


 この六施設で、―――


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


「―――冒険者達をサポートするのが、アタシ達の仕事なんだよ」

「改めて聞くと、冒険者ギルドってすごいですね!」

「そりゃあ、そうさ。なんたって、あの七大勇者が創設したんだから」

「あ、…そうですか」

「どうしたんだい?いきなり、落ち込んで」

「やっぱり七大勇者はすごいんだな、と思いまして」

「やっぱりユニサスも、そう思うかい!」

「俺には、何が出来るんだろう?」

「まあまあ、まだ悩む事ないよ。今は分からなくても、ユニサスにはユニサスにしか出来ない事が、いっぱいあるはずだから!」

「フレアさん、ありがとうございます。なんか、そんな気がしてきました!」


 フレアさんの励ましの言葉で、俺の肉体が若い事を思い出して元気が出た。


 (勇者達だって、地球での知識を総動員して生き抜いたんだろうし。俺はまだこの世界に、来たばかりなんだからな!よし、勇者(せんぱい)達に負けないくらい頑張りますか!)


 心の中で、この世界での最終目的を決めていると。


「じゃあ今日、ユニサスを呼んだ本題に入るよ」

「え!?今日は最初の時に、途中になった説明の話の続きじゃなかったんですか?」

「ああ、その通りだよ。…ただ一言だけ、言っときたい事があるんだよ。……新しい服を買って、風呂に入ってきな!」

「は!?ハイ!」


 ゴ~ン、ゴ~ン。


 (もう、三時か。急いで服を買って、銭湯で汗を流さないと。今日は、森で野宿する予定だからな)


 服屋は武具の真正面に位置し、宿舎の右側だ。

 店に入ってすぐに、目に入った物に驚いた。入り口から見て左側に男性の右側に女性の、それぞれの下着があった。

 それも現代の日本で売っているような、トランクスやショーツだったのでとても驚いた。

 入り口で固まってしまっていた俺に、店員のエルフの女性が話しかけてきた。


「いらっしゃませ!当店は、初めてでしょうか?」

「は、ハイ!」

「そんなに緊張なさらずとも、大丈夫ですよ♪この度は、何をお求めでしょうか?」

「上から下まで、出来れば二着ずつ欲しいんですが?」

「予算は、どの程度でしょうか?」

「…う~ん。銭湯っていくら掛かりますか?」

「一度使用するのに、500マドカ掛かります。使用後に魔石を返却すれば、200マドカ返してもらえますよ」

「なら大体、6,000マドカです」

「なら大丈夫ですね、5,000マドカあれば足ります」

「じゃあ、それでお願いします」

「畏まりました。ではお客様の寸法を、測らせて頂きます。……準備してきますので少々お待ち下さい」


 それから、待つこと数分。


「お待たせいたしました。シャツ二着で、2,000マドカ。ズボン二着で、2,000マドカ。下着二着で、1,000マドカ。合計5,000マドカになります」


 いつも通り払い、商品を受け取った。

 そして、待っている時に気になった。外套の値段を、聞いてみた。


「はい、あの商品でしたら。1,200マドカです」

「じゃあ、あれも買います」

「有難う御座いました。またのご来店を、お待ちしております」


 代金を払い、外套を受け取って服屋を出た。

 服屋を出て今度は、正反対にある銭湯に向かった。向かう途中で、誰にも見えないように服を倉庫にしまった。

 そして銭湯の中に入ると、番頭さんらしきお婆さんがいた。


「こんな時間に、お風呂に入りに来たのかい?」

「はい」

「そうかい、そうかい。500マドカだよ」

「…はい」

「これが、火の魔石だよ。一番右の、風呂釜を使いな」

「…はい」


 お婆さんから受け取った火の魔石は、綺麗な赤い色をしていてビー玉くらいのサイズだった。


(これで、どうやって入るんだ?)


 お婆さんに言われた通り一番右の風呂釜に行くと、水一滴入ってなくて底の中心にビー玉サイズの穴が開いている風呂釜があった。

 どうしたらいいのか分からずに周りを見ていると、壁にお風呂の入り方が書いてあった。


お風呂の入り方

1.受け取った火の魔石を、底の穴の上に置く。

2.水路の弁を開き、適量の水を風呂釜に注ぐ。

3.水が、適温になるのを待つ。

4.掛け湯をして、体をお湯に慣らす。

5.お湯に肩まで浸かり、百まで数える。

6.火の魔石を、穴から外してお湯を流す。

7.火の魔石を返却し、200マドカ返してもらう。

以上


 お風呂の入り方を読みながら、お風呂に入った。


「気持ちよかったです!これ、借りた火の魔石です」

「はいよ、じゃあ200マドカね」



 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖



 久しぶりにお風呂に入って、心も体もリフレッシュした。

誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘ください。


2017/8/18 改稿しました。

現在のステータス

 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖

ステータス

《ユニサス》

Lv.1  【ランクG】【¥400】

ジョブ:狩人

HP:50/50

MP:25/25

スキル: 短刀剣:Lv.2 投擲:Lv.3 鷹の目:Lv.1 解体:Lv.1 気配感知:Lv.3 隠密:Lv.3 暗視:Lv.1 鑑定:Lv.3 早成

魔法:自然魔法:Lv.1 【基礎】

 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖

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