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異世界に《俺は転生》《姪は転移》した。  作者: ブルーアワー
第一章 新たな旅立ち 第一幕 異世界生活の始まり
8/39

第七話 ハーピアの歴史・セタ王国の七大勇者と王妃サナ

さっき見たら。ブックマークが10件超えてました!!正直、最初にブックマークをしてくれた方も。数日後には、消しているんじゃないかと思っていました。とても、驚いています。

そして現在進行形で、自分はある目標を立てて執筆しています!

皆さんが読んでくれている事を心の支えに、目標達成出来そうなら。活動報告にアップする予定です。

皆さん、こんな私の作品ですが。今後とも、宜しく御願いします!!

 ゴーン。


 ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。

 ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ。

 ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ。

 ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ!


 遠くから鐘の音が聞こえ。その後に、日本で使っていた目覚まし時計のアラーム音が、頭の中で鳴り響いて体からMPが抜ける感覚に襲われた。


「!?…なんだ、この音!?」


 突然の事に驚き飛び起きたが、原因はすぐに分かった。

 なぜなら目の前に、表示が出ていた。


【5/10 6:01】 [6:00]


「まさか、時計にはアラーム機能まであったなんてな。でも俺、【時・時計】の魔法使ったっけ?)


 思い悩んでいると、表示が消えた。今度は、自分の意思で表示すると。


【5/10 6:05】


 と、表示された。

 なので、[6:00]の部分が。アラームの設定時刻だと、判断できる。

 試しに、魔法を発動している時と発動していない時。アラーム機能の時間設定が、出来るの調べてみた。結果は、魔法発動中だけだった。

 なので俺はアラーム機能に気付かせるために、起きる時間を気にしていた今日。勝手に発動したのではないかと、自己判断した。


「よし気持ちを切り替えて、ピンさんの朝ご飯を食べてから、ギルド本部に行きますか!」


 そして一階に下りて、いつも通り文句無しに美味しい、ピンさんの朝ご飯を食べ終わらせた。


「ご馳走様でした!」

「ふふ、お粗末様でした。今日も森に行くの?」

「いえ。今日はフレアさんに呼ばれているので、まずはギルド本部に行きます。…でもフレアさんが、何の用で呼んでるのか分からないので、その後の事は何とも言えませんね」

「そうね~。まぁフレアさんなら、悪い話じゃないと思うわよ」

「そうですよね。じゃあフレアさんが、もう待ってるかもしれないので行って来ます」

「行ってらっしゃい」


 宿舎を出て、真っ直ぐギルド本部に向かった。

 そしてギルド本部の中に入り、いつもの受付にフレアさんを見つけて近づいて行った。


「フレアさん、来ましたよ」

「お!来たね」

「今日は、どうしたんですか?こんな朝早くに、呼び出すなんて」

「ユニサスも、お金に余裕が出来てきたから。途中だった、冒険者登録の時の話をしてあげようと思ってね」

「あ!そういえば、そうですね。毎日が大変で、忘れてました」

「そうだろうと、思ったよ。まぁ必要ないなら、別だけどね」

「いえ!ぜひ、聞かせて下さい!」

「よし!…一つ質問だけど、この国や大陸や歴史については、知ってるかい?」

「…創世神話なら、お爺さん(ルリ)に聞きました。……だけど、他の事は全然知りません」

「だろうと思ったよ。ユニサス見てると、常識を知らなさ過ぎてアタシが不安になるんだよ」

「…すみません」

「じゃあまず、この世界ハーピアについて話していくよ。まず、―――」


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


―――この世界ハーピアには五つの大陸が存在する。北に、ホクラ大陸。西に、セイヤ大陸。中央に、シンジュ大陸。東に、トウケツ大陸。そして南に、アタシ達が今住んでいるセタ大陸。

 セタ大陸は、昔はナント大陸と呼ばれていたが。このハーピアで唯一無二の王国であるセタ王国が建国した約百年前からは、セタ大陸と呼ばれるようになった。

 そして今残っている、もっとも古い記録は約五百年前。北のホクラ大陸に、何の前触れもなく現れた魔神。その魔神が、魔族を世界中に放った事だった。この記録より古い記録は、何者かの手によって消されたと言われている。

 それまで平和に暮らしてきた人々は、亜人と手と手を取り合って、共に魔族との戦争を始めた。

 そして人類と魔族の戦争は終わる事なく、約四百年という長い年月が経った。そんなある日、南に位置するナント大陸(今のヒタ大陸)で、異世界から七人の勇者が召喚された。

 後に《七大勇者》と呼ばれる彼等は、自分達を召喚した少女と約七年間一緒に冒険した。その冒険の旅で、世界中を回り何かに困っていた人々を救って回ったそうだ。

 そして勇者達は旅を終え、この召喚された地に戻って来て、力を合わせて約一年後に国を創った。因みに建国した時の初代国王は、七人の勇者の一人で名前はカイトで歳は32歳になったらしい。そして王妃は、勇者召喚をした少女で名前はサナで歳は20歳になったらしい。

 国王と王妃、そして七大勇者の仲間達により。―――


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


「―――この国、セタ王国は建国したんだよ」


 フレアさんの話では、ルリに聞いた話の天界・ゼグドンと地界・アイビルクの戦争が、一切語られていないし。記録も残っていないらしい。


「あの~、フレアさん。質問しても、いいですか?」

「うん?なんだい、言ってみな」

「俺は、お爺さん(るり)に創世神話を聞いたんですが。その時聞いた話が、さっきのフレアさんの話には、一切触れなかったので、ちょっと気になりまして」

「ああ、そういう事かい。簡単な話だよ。人々はまだ生まれて間もなくの事で、言葉や文字などの知恵や知識がなかったんだよ。だから創世神話は、年寄りの作り話だよ」

「……そうなんですか」


 フレアさんにはルリの事を言えないので、俺が納得したみたいにした。


 (ルリは、女神の一人のはずだから。たぶん本当の事を、言っていた気がする)


 実際は、ルリの言っていた事も事実だと考えている。


「じゃあ、今度は七大勇者と王妃サナ。そして、セタ王国について教えるよ。さっきの話に出た通に、―――」


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


―――セタ王国は、七人の勇者と一人の少女を中心に創られた、ハーピアで初めての国だ。そして国王カイトと王妃サナの誕生日であり、勇者達が召喚された日でもある。七月七日に、建国したのだ。

 まず七人の勇者は、ジョブが違う事でそれぞれこう呼ばれていた。《結界師・カイト》、《剣士・ジンタ》、《聖騎士・ルシカ》、《賢者・ケンジ》、《鍛冶師・トウケ》、《細工師・タクミ》、《農夫・ミノル》。

 そして、それぞれ世界中に影響を与えた。


・《結界師》勇者カイト――魔族との戦いでは、結界術で仲間達を守り。勇者達にとって、最後の砦。

 そして、セタ王国の初代国王。世界中を冒険した時に助けた人達が、七大勇者が集落を創っていると聞き。勇者達の力になるべく、勇者達の集落であるミルキーウェイに集まって来た事により、だんだんと集落が大きくなって、最終的には国にまでなった。

 なのでミルキーウェイの街を、自分の結界術で生涯守り続けた。初代国王が亡くなった今も、子孫である王族が結界術でミルキーウェイの街を守り続けている。


・《剣士》勇者ジンタ――魔族との戦いでは、いつも先陣を切っていた特攻隊長。武器に刀を使い優れた剣術で、何度も魔族を倒して仲間達を救った。勇者達にとって、一振りの刀。

 冒険を終えた後は、皆と共にミルキーウェイで生活していたが。建国してから数年後、剣術を後世に残すために、身体能力が高いワービーストの街に行き、余生を過ごしたと言われている。


・《聖騎士》勇者ルシカ――魔族との戦いでは、非戦闘職の勇者達の前に立ち盾になる。勇者達にとって、鉄壁の守護者。

 冒険を終えた後は、皆と共にミルキーウェイで生活していたが。建国してから数年後、愛したドワーフの女性が生まれ育った、故郷である街に行き。その街の領主になる。それから十数年後、ケンジの旅に同行する事を決め、娘に領主を襲位させた。それからの事は、一切の詳細が不明である。


・《賢者》勇者ケンジ――魔族との戦いでは、唯一無二の高火力八属性魔法使い。勇者達にとって、知恵も知識もある頼れる兄貴分。

 冒険を終えた後は、皆と共にミルキーウェイで生活していたが。建国してから数年後、エルフの街で地球での知識の数々を本にまとめた。そして文字勉強用の、ひらがな・カタカナ・漢字の三冊の本を書いた。

 しかし、元の世界に帰りたいという気持ちを抑えきれず。もう一度、ハーピア中の伝承や伝説を調べる旅に出る。その旅の途中で寄った街に、文字勉強用の三冊の本を配っていた。そしてルシカの治める街に寄った時に、ルシカが旅に同行する事になった。それからの事は、一切の詳細が不明である。


・《鍛冶師》勇者トウケ――魔族との戦いでは、仲間の武器や防具を造り皆を助ける。勇者達にとって、陰の立役者。

 冒険を終えた後は、皆と共にミルキーウェイで生活していたが。建国してから数年後、鍛冶の技術を後世に残すために、鉱物に詳しく腕力もあり鍛冶に向いているドワーフの街に行き、余生を過ごしたと言われている。


・《細工師》勇者タクミ――魔族との戦いでは、魔法の道具を造りサポートに回った。勇者達にとって、未知の錬金術師。

 冒険を終えた後は、皆と共にミルキーウェイで生活していたが。建国してから数年後、エルフの街で地球の服や下着、それからアクセサリーなどの小物を作り。ハーピアの服飾文化に、革命をもたらした。

 その後、メモリーストーンの研究を始める。それにより身分証のIDを創り、ステータス・マネー・ギルドなどの機能も創った。そして、その技術を長命なエルフ達に教えた。それからも色々な物や色々な事を研究し、その知識を活かして新たな発明をした。そして最後は、カイトの傍で今まで得た知識を元に魔法道具を作り続けた。ミルキーウェイで、カイトが亡くなった年に追いかけるように亡くなった。


・《農夫》勇者ミノル――魔族との戦いでは、旅の食事などを作り皆の体調を保つサポートに回った。勇者達にとって、母親のような存在。

 冒険を終えた後は、皆と共にミルキーウェイで生活していたが。建国してから数年後、元の世界で食べていた食材や、ハーピア独特の食材を探して旅に出た。ハーピア中を旅して、似た食材を品種改良したり。元の世界の醤油や味噌など、作るのが大変な調味料などを造り。ハーピアの食文化に、革命をもたらした。そして最後は、カイトの傍で今まで得た食材と自分で作った調味料で、元の世界の料理を作り続けた。ミルキーウェイで、カイトとタクミが亡くなった年に旅に出た。それからの事は、一切の詳細が不明である。


・《勇者召喚者》サナ――魔族との戦いでは、精霊を召喚する事で勇者達に協力した。勇者達にとって、妹的存在(マスコット)

 そして、セタ王国の初代王妃。カイトを、いつも隣で支えた。カイトとの間に、男の子二人に女の子二人の計四人の子を授かった。カイトが亡くなってからは、国王になった息子を陰から支え。今の第一王女に、召喚魔法の使い方をせがまれ。一冊の本を書いて第一王女に託し、―――


 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖


「―――この世を去ったんだよ」


 ゴーン、ゴーン。


 時計で時間を確認すると、もう九時になっていた。



 ❖ ❖ ❖ ❖ ❖



 俺にとって先輩にあたる、ハーピアに召喚されて来た七人の勇者が、どう生きたのかを少し知った。

誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘ください。

ステータス、変化なし。


2017/8/12 改稿しました。

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