第二話 召喚勇者の有能者と無能者
夏バテなど色々な理由で、内容が元から決まっていた分くらいしか執筆できなかったので、今まで以上に内容が少ないです。
すみません。
召喚された次の日に私達は、まず体の採寸をされそれぞれのジョブに合った服を渡された。ちなみに私は、膝ぐらいの丈のダルマティカにケープ最後にベレー帽だった。
この服装が、この世界の女性神官の一般的な服装らしい。
次に、剣・槍・斧・槌・弓・杖など一般的な武器を握らされ数回武器を振らされた。
なんでもこの世界にはスキルと言う物が存在していて、スキルをえれない物を武器に選ぶと命取りになるそうです。
他の勇者達には、何かしら得意武器と呼べるようなスキルが発現したが。でもこの時の私には、投擲以外のスキルが発現しなかったの。
午後からは城の兵士の人が付き、それぞれの得たスキルに合った訓練を始めていた。私も唯一得た投擲スキルを伸ばす事にしたが、兵士の人は近くにさえ来てくれなかった。
それどころか話し声が聞こえてきた。
「勇者のくせに、無能者なんてね」
「本当にね」
「他の勇者様方を見てると、どうして彼女が召喚されたのか不思議よね」
「マリン姫は力ある勇者様を呼んだんだから、ああ見えて力だけは強かったりしてね」
「神官なのに、力自慢て言う事。それじゃあ、笑いの種でしかないわね」
そんな話声が、兵士の人達が集まっている所からたまに聞こえてきたくらいだった。
「…あの、マリン姫様」
投擲の練習をしていても特に変化が無いので、この後どうするべきか考えてマリン姫に相談に行くと、話しかけた瞬間にゴミを見るような目で見てから作り笑いで聞き返して来た。
「何でしょうか?」
「私は皆のような能力はないし、皆の邪魔にもなりたくないので城を出て行きます」
「…そうですか、勇者様のお決めになった事です。ワタクシには、御止めする事は出来ませんね。貴方様が、この世界では幸せになれる事を祈っています。最後に選別としてIDにサイフ機能を付けて50,000マドカを贈らせて下さい」
「…ありがとうございます」
マリン姫が、昨日ID登録をしてくれたエルフの女性を呼び出し、私のIDにサイフ機能を付けて50,000マドカを入れてくれた。その流れでサイフ機能の使用方法を私に教えてくれた。
話を聞き終わり城を出て行こうとすると、私に近づいて来る足音が聞こえてきた。振り返って見ると、そこには息を切らし額に汗を浮かべたヒナちゃんがいた。
「どうしたのヒナちゃん!?」
「ハァハァ・・・兵士の方達が、ハァ・・クミちゃんが城を出ると話していたので・居ても立っても居られずに走って来ました。…クミちゃん!今日はワタクシと、今後の事を話しませんか?」
「…でも、もう城を出て行くって言っちゃったから」
「お姉様!今日だけ、クミちゃんと話し合う機会を下さい。お願いします」
「…はぁ、分かりました。…クミ様には、ヒナの我が儘に付き合わせてしまって申し訳ありません。ですがそれも今日一日だけの事ですので、どうか御許し下さい」
「…分かりました、マリン姫」
「♪ではクミちゃん、この場所では邪魔になってしまいますので、ワタクシの部屋に行きましょう」
「うん♪」
こうして私は、ヒナちゃんの私室に行く事になった。
ヒナちゃんの部屋は、私と星雪の部屋の何倍も広く大きかった。
ヒナちゃんは部屋に入ると、部屋で待っていたメイドさんに紅茶を頼み。窓の近くで日当たり抜群の場所にあるテーブルに向かい、そこにある椅子に腰かけた。
私もヒナちゃんの真正面の椅子に腰かけ、ヒナちゃんが言っていた今後の事について話し始めた。
「ヒナちゃんは、私が城を出て行く事を聞いて私の事を心配して来てくれたんだよね」
「はい。クミちゃんは、この世界に来てまだ二日目です。この世界の右も左も分からないのに、頼れる人も居ないまま城を出て行くなんて自殺行為とかわらないと思って呼び止めました」
「うん、私もそう思う。でも私には、一緒に召喚された勇者の皆みたいな特別な力も無いみたいだから、一緒にいても皆の力になれないと思うんだ。だったら私の事を召喚された勇者だって知らない人達になら、少しは私でも役に立てる事が在るかもしれないって思ったの。それに私の目的の叔父さん探しも、誰にも迷惑をかけないで済むから、私一人の方が良いかなってね」
ヒナちゃんは、黙って私の考えを聞いてくれていた。
「クミちゃんの気持ちは分かりました。でも、一人で旅をする事には賛成できません。なので、ワタクシが信頼している冒険者に相談してみましょう。彼等なら、クミちゃんと一緒に旅に出てくれるとワタクシは信じていますから」
「ヒナちゃんがそこまで言うなら、まだ知り合ってもないけどその人達を信じてみるよ。それで、その人達とはいつ会うの?」
「…今日はもう遅いので、明日の朝に訪ねてみましょう」
「分かった。ありがとね、ヒナちゃん♪」
「ど、どう致しまして」
直接お礼を言われる事にあまり慣れていないのか、ヒナちゃんは顔を少し赤くしていた。
それからは、私の事を相談する冒険者達と過ごした楽しい日々について、夜遅くまで話し込んでしまった。
翌日の朝で、街中に鐘の音が二回連続で何響いている頃に、私達はギルドと建物に書いてある建物のスイングドアの前まで来ていた。
ヒナちゃんが先にスイングドアを開いて入ると、すぐに止まり誰かと話し始めてしまった。
だがその話は私の話のようなので、話し相手が例の冒険者の人達だと踏んで私も建物の中に入ると、一人の男の子と目が合った。
男の子は、何故かすごく驚いた顔をしていて「な、なんでここに……」と言っていた。
この時の私は気付いていないが、この時には叔父さんを探すという私の最大の目的が、早くも達成されていたのだった。
誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘ください。




