第四話 サプライズプレゼント作り
大変遅くなりました。久々に投稿します。今までより少し短いですが、文字数はあまり気にしない事にしました。
いつも通りの日々が過ぎ、ようやくアクセサリー工房に行く日がやって来た。
ヒナと約束したのは昼の十三時なので、その前に服・防具屋に寄ってルリンがこの前に見ていた、オープンフィンガーグローブと同じ色で同じ生地の横幅の短いリボン、そして縫い糸を買った。
それから反対側のギルド本部により、フレアさんの居る受付に向かった。
「フレアさん、おはようございます。今日はプレアーストリングを二本買いに来ました」
「ユニサス、おはよう。プレアーストリングを二本だね、1,000マドカだよ。でも、いったい何に使うんだい?」
「大切な人に贈るプレゼントに使おうと考えてます」
「誰の事を言ってるかは知らないけど、その子の事を大切にするんだよ」
「大切にしますよ、当たり前じゃないですか!」
「ふふ、ならいいんだよ」
ギルド本部を後にして、焼きおにぎりの店でお昼ご飯を済ませてから、アクセサリー工房へと向かった。
アクセサリー工房に着くと工房のの前には、もう見慣れた外套姿のヒナが立っていた。そして俺の存在に気付くと、ヒナは走って近づいて来た。
「お早う御座います。ユニサス様」
「おはよう、ヒナ。まだ約束の時間までもう少しあるのに、今日は早いね」
「この前はユニサス様をお待たせしてしまったので、今日はワタクシが待てるように早めに出てきました」
「そんなに気にしなくていいって言ったのに、でも俺の事を気にしてくれて嬉しいよ。ありがとう」
「い、いえ!?そんな感謝される事ではありませんので、気にしないで下さいませ」
「そう。でも俺は、ほんとに嬉しいんだよ。じゃあ、工房の中に入ろうか」
「はい♪」
俺とヒナは工房の前での会話を止めて、工房内に入っていった。
工房に入ると、この前のエルフの女性が待っていてくれた。
「ようこそ、待っていましたよ」
「今日は、よろしくお願いします」
「はい。それで、今日はどのようなご用件ですか?」
「今度、誕生日を迎える大切な人に手作りのプレゼントがしたくて、このアクセサリー工房を使わせていただきたいのと、材料を少し売ってもらいたいんです。あと出来れば、アドバイスなんかもしてもらいたいんですが、大丈夫ですか?」
「…工房を使うのも材料も大丈夫ですが、アドバイスは今は何とも言えませんね」
「そうですか、ありがとうございます!では、小さめの銀のインゴットを売って下さい」
「はい。10,000マドカになります」
小さめの銀のインゴットを買い、魔法で三個に別けようとしたが。魔法では、一つの塊になっている銀のインゴットを切り離す事は出来なかった。
なので魔法で切り離す所を細くして、あとは力任せに何度も曲げて切り取った。
三個の極小の銀のインゴットは、それぞれ練習用とロアへの誕生日プレゼントとルリンへのプレゼントに使う分だ。
まず練習用の銀を、魔法で様々な形に変えてみる。これにより、今の俺の魔法で出来る範囲が分かってくる。
その事を踏まえて、最終的に練習用の銀を星の形にして表面を研磨して光沢を出して完成。
「ふぅ、まあまあの出来だな」
「ユニサス様、とてもお上手です♪」
声が聞こえたのか、エルフの女性が様子を見に来た。
「どれどれ、……この短時間にあのインゴットをここまで加工するなんて、とても驚きました。この出来栄えなら、ワタシから言う事はありませんね」
「プロの職人さんにそう言ってもらえると、とても心強いです。本当に、ありがとうございます。引き続き、残りの銀を使って別の物を作るので、分からない事があったら教えて下さい」
「はい。では私も仕事がありますので、また後で見に来ます」
そう言ってエルフの女性は、自分の仕事に戻っていった。
「よし次は、ロアへのプレゼント作りだな。材料は、銀と初めて倒したスライムの無属性の透明な魔石だな」
「今度は、何をお作りになるんですか?」
「まあ、見てのお楽しみかな」
そうヒナに言い、俺は魔法で銀を薄くのばしてその上にスライムの魔石を乗せた。その魔石を包むように銀を動かし、魔法では切り離す事が出来ないように、同じ金属でも端と端を繋ぐ事は出来ないので、魔石が通らない程度の小さな隙間を作って、最後に研磨で光沢を出して完成だ。
「ヒナは、何に見える?」
「…鈴ですか?」
「正解!」
ヒナにも、ちゃんと鈴に見える事を確認して少し嬉しくなった。その後に、この前買ったリボンを鈴に通して、ロアに送るプレゼントは完成だ。
するとヒナが、ウキウキした笑顔で話しかけてきた。
「今度はどんな物を、ユニサス様がお作りになるか楽しみです」
「プレゼント作りだけだから、ヒナにとっては退屈だと思ってたけど、ヒナが楽しんでくれてるならよかったよ」
「ユニサス様と一緒にいると、ワタクシは何をしていても楽しいです♪」
「じゃあ、最後のも気合入れますか!材料は、銀を同じ量で二つに分けてそれからビックウルフの牙を二本用意する」
ビックウルフの牙の付け根側に、帽子を被せるように魔法で銀の形を変え研磨で光沢を出した。それから、さっき服・防具屋で買ったオープンフィンガーグローブに、一緒に買った同じ色のリボンを適当な長さに幾つか切り、針と糸で手首の辺りに縫い付けてループを作る。そのループに、ギルド本部で買ったプレアーストリングを二重にして通す時に、プレアーストリングにビックウルフの牙の銀の部分を通しておいた。
プレアーストリングは、ルリン自身の毛で繋いでもらおうと考えているので、これでプレゼントは全部完成した。
「よし、これで終わりだ」
「お疲れさまでした」
「ヒナも、付き合ってくれてありがとう。この練習で作った銀の星、ヒナに貰ってほしいんだ」
「え!?ワタクシが、頂いていいんですか?」
「あぁ、ヒナのネックレスを思い出して、最後は星の形にしたんだ。だから、ヒナに貰ってほしい」
「有難う御座います。とても嬉しいです。大切にしますね♪」
この後に、エルフの女性の高評価の言葉を聞いて、俺とヒナはアクセサリー工房を出て行った。
珍しい事に、ヒナは来週は会えないそうだ。なので、今度ヒナが会える予定の七月七日の午前九時に、ギルド本部前でまた会う事を約束して今日は別れた。
そして俺は、奴隷施設に行き。ロアとルリンが居無い事を確認してから、セインさんにプレゼントを用意したことを報告して、ロアとルリンが訓練から帰って来るまで話をしていた。
その後、少しの間ロアとルリンと話をしてから宿舎に帰り、ピンさんの作ってくれた美味しい夕食を食べて、部屋に行き眠る事にした。
今日はロアとルリンを迎えに行く準備が、少しだが確実に前へと進んだ。そしてヒナとも、もっと仲良くなれた気がした。それだけで、すごい充実した一日だった。
誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘ください。
現在のステータス 【6/28】
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ステータス
《ユニサス》
Lv.5 【ランクG】【¥203,500】
ジョブ:狩人
HP:118/118
MP:89/89
スキル: 短刀剣:Lv.4 弓:Lv.4 投擲:Lv.4 全力全開:Lv.2 鷹の目:Lv.3 心眼:Lv.3 解体:Lv.3 気配感知:Lv.4 隠密:Lv.4 暗視:Lv.3(UP) 仮眠:Lv.3(UP) 鑑定:Lv.3 早成
魔法:自然魔法:Lv.2 【基礎】 【植物】 【土】
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