第八話 特訓七日間・一日目~五日目
どうにか、10万文字達成できました。
これもみな、応援してくれた!皆様のおかげです!有難う御座いました!
ゴーン。
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。
【5/25 6:01】 [6:00]
「よし!今日から、特訓頑張るぞ!」
朝一から、自分自身に「喝」を入れて、特訓の初日を迎えた。
「あらあら、おはよう。さっきのユニサス君の声、下まで聞こえて来たわよ。今日は、ずいぶんと気合が入ってるのね」
「はい!今日から、フレアさんとバーンさんに特訓してもらう約束になってるんです!だから頑張ろうと思いまして、さっき部屋で気合を入れて来たんです!」
「そう。じゃあ朝ご飯を一杯食べておかないと、今日一日は持たないわね」
「はい!……ピンさん、お代わりお願いします!」
「あらあら、うふふ。…はいはい♪」
いつもよりもご飯を多く食べてから、ギルド本部に向かった。
ギルド本部に着いてスイングドアを通リ中に入ると、フレアさんが両手に短剣サイズの木剣を一本ずつ持っていた。
「まずは、場所を移すよ!付いて来な!」
「はい!」
フレアさんに付いて行くと、冒険者ギルドの裏に出た。そこには、広めの庭が存在した。
「…フレアさん、此処は?」
「ここかい?ここは、訓練場だよ!そして今日からアタシの特訓中は、この木剣を使ってもらうよ!」
「はい!」
フレアさんに大きな声で返事をした後、気になった事を聞いてみた。
「…あのフレアさん、バーンさんは?」
「ああ、その事かい!昨日ユニサスが帰った後に、二人で特訓の話し合いをしたんだよ!」
「え!?当事者で頼んでる身なのに、俺が居なくて大丈夫でしたか?」
「ああ、大丈夫だよ!話し合ったって言っても、一人が一つの事を一日中みっちり教えた方がいいだろうって事で、今日はアタシが短刀剣での戦い方を教える番って事さ!」
「なるほど、分かりました!フレアさん!」
「よし、まずは型からいくよ!」
「はい!」
そしてフレアさんに短刀と短剣での型を教り、フレアさんにダメ出しされながらも、どうにか午前中には型らしくは成ってきた。
そして午後はセインさんに来てもらい、フレアさんとの模擬戦になった。
「ユニサス!スキルに、頼り過ぎだよ!ほら、まだまだ甘い!」
「痛!…はい!」
「ほら、どうした!アンタの実力は、こんなものかい!ほら、またアンタは死んだよ!」
「もう一度!…ハァ、ハァ!お願いします!」
「その意気だよ!ユニサス頑張りな、強くなりたんだろ!」
「はい!」
「ならアタシを倒すつもりで、掛かって来な!」
「はい!うお~!」
気合を入れ直し、フレアさんに向かって突っ込んでいった。
「気合は充分だけど、まだ甘い!」
「い、痛!」
「セインさん、頼むよ!」
フレアさんが、セインさんになぜ来てもらったのかが、今はじめて分かった。
「はい。それでは、ヒール」
「まだ、やれるかい?」
「フレアさん、愚問ですね。セインさんにヒールまでかけてもらって、終われるわけないじゃないですか!こっちから、行きます!」
「ふん、いいねえ!ユニサス、アンタの根性がここまでだとは思ってなかったよ!それに戦ってみて分かったけど、レベル3にしてはユニサスは強いよ!」
「そう言ってもらえると、とても嬉しいですが。フレアさん、余裕過ぎませんか?」
「当たり前だろう!レベルが50以上、違うんだよ!レベルは、そのまま強さだって昨日教えただろ!今のユニサスの攻撃なら、止まって見えるよ!」
「そこまでですか?」
「ユニサスも、経験したんじゃないかい?レベルが、上がった後!ウサギなんかが、遅くなったって!」
「!?…はい!確かに、そう感じました!」
「つまり、そういう事だよ!それが、50倍違うって事さ!」
「そうですね、それだけ違えば見えてる世界も違いますね!」
こんな会話をしながら模擬戦を続ける事、約三時間。
「…ハァ…ハァ…ハァ!もうさすがに、立てません!」
「ユニサス、アンタ本当にレベル3かい?ここまでぶっ通しでアタシの相手が出来るなんて、本当に驚きだよ!アンタが初めてビックウルフを倒した時と、同じくらいの驚きだよ!」
「…ハァ、…ハァ!それがどの程度か、分からないんですが?」
「ああ!ビックウルフが1匹だったとはいえ、倒すならレベル3は必要なところを、ユニサスはレベル1で倒しちゃったんだから!それも、初めての魔物戦だったのにだよ!」
「…ハァ!なんとなく、凄い事をしたって事は分かりました!」
「ユニサスは、投擲スキルは持ってるかい?」
「…?はい、持ってます!でも、どうしてですか?」
「この後は、木剣を投擲するよ!」
どうしたら、上手く投げられるか。木剣を投げる時は、別の武器を手に持てるようにしとくように言われた。だが、やむを得ない状況だと判断したなら他の武器を持ってなくても、武器の投擲を選択肢の一つとして選んでもいいそうだ。
そして一日目の、フレアさんによる短刀剣の特訓はようやく終わった。
明日は短刀剣だけでの狩りを、森でするようにと言われた。魔物との戦闘だけは、弓も使っていいらしい。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
そして、二日目。俺は森に行き、昨日の訓練で学んだ事を思い出しながら、動物を狩っているんだが。
久々のブロンズナイフで狩っていると、動物の動きがちゃんと目で追えるし、逃げられても走れば簡単に追いついた。これがレベルによるものなのか、特訓によるものなのかは分からないが。
「確実に、俺は強くなっている!明日のバーンさんの特訓も、全力で頑張るぞ!」
この日は、魔物とは出会えなかった。街に帰り、ギルド本部に寄った。
「フレアさん!ブロンズナイフで狩りをしたのは、久しぶりだったんですが!とても楽に、狩りが出来ました!」
「そうかい!そりゃあ、いい事だ!」
「フレアさんに手も足も出ないのに、普通の動物相手なら。俺がフレアさんのように、圧倒的に強いみたいです!」
「そうだろうね!普通の生物達には、レベルが無いからね!」
「そうなんですか?俺はてっきり、この世界に生きてる生物なら全てに存在するのかと、思ってました」
「無いよ。人以外は、すぐに死んじゃうからね!」
「なるほど」
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
そして、三日目。今日はバーンさんに、弓の特訓をしてもらう。
この日も、前回のフレアさんの特訓の日と同じだけ、朝ご飯を食べた。
「フレアさん、おはようございます!」
「ユニサス、おはよう!バーンなら、もう訓練場に行ってるよ!」
「教えてくれて、ありがとうございます!じゃあ、訓練場に向かいます」
冒険者ギルドの、裏にある訓練所に来た。
「バーンさん。今日から、お世話になります!」
「はい、よろしく。…まずは、姿勢が大事です。左右の手首・腕・肘は伸ばしすぎず、縮みすぎないようにする。これを体に、覚えこませます」
「はい!」
「まずは、ワタシのお手本を見ていて下さい」
「はい!」
バーンさんは、そう言うと洗練された動きで弓を引き、的を目がけて矢を射った。
「このように、流れるような動作で矢を射れるようになるまで、練習あるのみです」
「はい!」
それからも、バーンさんは弓での戦闘で必要な知識を、色々と教えてくれた。
そして午後は、実際に的を射る練習を繰り返し繰り返し行った。走りながらや飛びながらなど、さまざまな体勢でも的を射れるように練習した。
「バーンさん!今日は、ありがとうございました!自分自身、凄く上達した気がします!」
「まだまだだけど、筋は良かったと思う。これからも、今日学んだ事を忘れずに精進すれば、弓でも強くなれる」
「はい!」
「では、解散」
それから奴隷施設に寄って、ロアとルリンと会って話をした。
「ロアとルリンは、今日はどんなことをしてた?」
「…特には、…なにも」
「ふん!なんでボクが、お前なんかに答えなきゃいけないんだ!…そう言うお前は、どうなんだ?」
「俺は冒険者ギルドの裏の訓練場で、弓の特訓をしてもらってた。もっと強くなるって、約束したろ!」
「…ん。…どうだった?」
「俺の我流のやり方と違って、型を体に覚えさせるために反復練習て、初期動作を早く正確に行うための練習かな。あとは、どんな体勢からでも狙った所に、矢を射れるように練習したよ」
「…そうなんだ。…頑張って!」
「ああ!ロアに応援してもらって、疲れが吹き飛んだよ!」
「ふん!ロア姉の応援なら、ありえるね!」
「そうだよな!でも、ルリンが応援してくれても、同じくらい元気が出ると思う!」
「ふん!お前なんか、誰が応援なんかするかぁー!」
「やっぱり駄目だったか。ルリンの応援も、聞きたかったな!」
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
そして、四日目。二日目と逆で、今度は弓だけで狩りをした。
特訓の成果か、動物を見つけてから弓で矢を射るまで、ほんの少しの時間で行えた。まるで、流れ作業をしているかのようだった。
だがこの日も、魔物とは出会えなかった。街に帰り、ギルド本部に寄った。
「バーンさん!バーンさんの特訓のおかげで、早い動作で矢を正確に射れたし、矢が早く飛ぶようになりました!」
「それなら、良かった。でも油断は禁物、余裕が出来ると慢心が生まれて慢心すると油断が生まれる。だから、常に自分に出来る最善を見つけるように、努力する」
「はい!バーンさん!」
バーンさんに、心構えを教えてもらった。
❖ ❖ ❖ ❖ ❖
そして、五日目。今日はたぶんフレアさんが、短刀剣の特訓をしてくれるのだろう。
この日は、前回の短刀剣の特訓の日が。かなりきつかったので、朝ご飯を控えめにした。
冒険者ギルド裏に行くと、フレアさんが初日と同じ持っ剣を二本持って待っていた。
「フレアさん、おはようございます!今日も、宜しくお願いします!」
「今日は午前中をアタシが見て、午後はバーンが見るから!まず、前回の復習をするよ!」
「はい!分かりました!」
やはりフレアさんの特訓の方が、模擬戦がある分とてもハードだ。
「型はしっかり覚えたようだけど、まだまだ体がついて来てないよ!」
「…ハァ!…はい!」
「よし!ここまで!」
「ありがとうございました!…ハァ、…ハア!フレアさん!俺は、ちょっとはマシになりましたか?」
「ああ!見違えたよ!ステータス、見てみな!」
「え!?でもフレアさん、俺は最近魔物と戦ってませんよ?」
「いいから、早く見てみな!」
「…ステータス…え!?」
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ステータス
《ユニサス》
Lv.4(UP) 【ランクG】【¥102,800】
ジョブ:狩人
HP:56/97
MP:73/73
スキル: 短刀剣:Lv.4(UP) 弓:Lv.3(UP) 投擲:Lv.4(UP) 全力全開:Lv.2(UP) 鷹の目:Lv.3(UP) 心眼:Lv.3(UP) 解体:Lv.3(UP) 気配感知:Lv.4(UP) 隠密:Lv.4(UP) 暗視:Lv.2 仮眠:Lv.2 鑑定:Lv.3 早成
魔法:自然魔法:Lv.2 【基礎】 【植物】 【土】
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「…なぜか!?レベルが上がってます!」
「やっぱりね。レベルってのは、その人物の得た経験値が一定値を超えると上がるんだよ!レベルが上がれば上がるほど、必要な経験値が増えていくから上がりずらくなるのさ!…そして今ユニサスは、アタシに短刀剣の使い方を教わりブロンズナイフを使って戦った事と、バーンに弓を教わってる事で経験を積んだから、レベルが上がったんだよ!」
「え!?レベルって、魔族と戦わなくても上がるんですか?」
「そうじゃなかったら!成人する前の子供が、魔族と戦ってる事になるよ!」
「!?…確かに!じゃあ、このまま特訓していれば!どんどん、レベルが上がりますね!」
「それが、全然違うんだよ!魔物を殺すと、その魔物の経験値がそのまま自分の経験として体に蓄積されるけど、特訓のように相手を殺さない訓練では自分の経験した分の少しずつしか、蓄積されないんだよ!」
「じゃあ俺には、フレアさんやバーンさんから教わった事が、蓄積しているって事ですか?」
「そうなるね。まぁ、模擬戦はまた別だよ!レベルの高い相手と、模擬戦する事でそれなりの経験値になるらしいよ!」
「だから!今フレアさんと模擬戦していて、レベルが上がったんですね!」
「そう言う事かもね!」
その後セインさんにヒールをかけてもらって、午前中のフレアさんの短刀剣の特訓は終わった。お昼休憩の時に、調味料屋に行きいつもの小さな壺を買って来ておいた。
そして、午後のバーンさんの弓の特訓が始まった。
「バーンさん!今日も、宜しくお願いします!」
「では、復習をしましょう。まずは、基本の姿勢になって下さい」
「はい!」
「そこから。昨日、教えたように。矢を射ってみて下さい」
「はい!バーンさん、こうでしょうか?」
「そうです。力みすぎず、緩めすぎないのが重要です」
それからは、前回とほぼ同じ事を短い時間で確認していった。
誤字脱字、変な表現などありましたらご指摘ください。
2017/10/28 改稿しました。
現在のステータス
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ステータス
《ユニサス》
Lv.4 【ランクG】【¥102,800】
ジョブ:狩人
HP:97/97
MP:73/73
スキル: 短刀剣:Lv.4 弓:Lv.4(UP) 投擲:Lv.4 全力全開:Lv.2 鷹の目:Lv.3 心眼:Lv.3 解体:Lv.3 気配感知:Lv.4 隠密:Lv.4 暗視:Lv.2 仮眠:Lv.2 鑑定:Lv.3 早成
魔法:自然魔法:Lv.2 【基礎】 【植物】 【土】
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