魔界に集合しました。
1週間後
パカパカ・・・
「揚羽様、緑茶でございます。」
「・・・ありがとう。」
「やっと魔界か。柚子姉さん元気かな~。海耀、俺ここで降りるわ。」
「駄目です(怒)」
「は?何でだよ(怒)」
「不知火様、ここは魔界です!冥府とは訳が違うんですよ!もし、不知火様に何かあったら・・・」
「なんねぇって(笑)」
死んだ者のすべての魂を管理する場所、冥府。その最高責任者である冥王と長女の揚羽、長男の不知火、そして子どもたちの執事、朱鴬と海耀が馬車に乗り込み、魔王がすむ城へと向っていた・・・。
「不知火、おとなしくできねぇのか?」
「は?できねぇよ、そんなもん!」
「お父さん。」
「どうした、揚羽?」
「後、どのくらいで魔王様着くの?」
「何分ぐらいだ、朱鴬。」
「おおよそ10分ぐらいです。」
「だそうだ。」
「ありがとう。」
「あぁ。」
その頃・・・
「お父様、顔色が・・・。」
「だ、大丈夫・・・だから・・・。」
「・・・はい。」
閻魔親子と執事の蓮も牛車に乗ってやってきていた。
娘を避けてしまう閻魔。それを心配する娘の芙蓉・・・執事の蓮はその様子をいつも居た堪れない気持ちで見ている・・・
「ふ、芙蓉様。少し窓を開けられてはいかがでしょうか?新しい空気を入れることで、閻魔様も顔色も優れるかもしれません。」
「・・・ありがとう。」
芙蓉は少し微笑みながらそう答えると、蓮は静かに牛車の窓を少し開けた・・・。