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ソウケンと呼ばれた親子  作者: タリ
第三章「入学編」
25/96

入学試験6

気がついたら累計PVが一万件を越えていました(゜ロ゜;


みなさまに自分のこのような読みづらい説明少ないストーリーわかりづらい作品を読んでいただけるなんて感謝の限りでございます


あまり自分の作品を不出来だと言ってしまうと、読んでいただいている皆様に失礼にあたるかと思いますので、今後は毎日見ていただいている100人以上の方々のためにもあまり言わないようにしていきます


人物紹介は一万突破記念ということで作成中ですので、この「入学試験」が終わったら投稿しようかと・・・


それでは続きをどうぞ

「真の闇の中?」


アリサはそう聞いた


「どういう意味ですかね?ただ真っ暗な場所に行けばいいんですか?」


続けて聞くのはグレイだ


「だったら簡単だな!

よし!走るぞ!」


すでに走っているのにそう言ったのはマキアだ


ちなみに今の三人はもちろん、答えを知っている三人も走っている

わりと全力失踪に近い速度なのだが、木々にぶつかることもなく、会話する余裕があるようだ


「さすがにそんな簡単じゃねぇ

が、間違っちゃいねぇ」


バスカーが言う

とりあえず暗い場所には行くようだが、それで終わりというわけでもないようだ


「・・・つまり暗い場所で何かをすればいいってこと?」


アリサがまとめる

リーダーとしての能力を無自覚に発揮している様子に、レディがにやつきながら答える


「正解ですわ

どうすればいいかは知っていますから大丈夫として・・・問題は場所ですわね

普段ならともかく今の状況では、下手な場所ではまずいですわよ?」


現在、アリサ達以外のパーティーはほとんどが潰し合いをしている


今回の最終試験参加者は総勢二百十六名・36パーティーが残った

そして合格枠はその半分以下、九十名・15パーティーしか合格できない

しかもパーティー単位での合格となれば、個人としての力量が足りていても不合格となってしまう

その逆もまたありえるが・・・


そうなると、単純に頭数が多ければ試験内容から考えても有利にことが進む

数を増やせるルールではない以上、減らす方向に思考が向かうのは容易に想像できるだろう

特に優秀な個人を抱えるパーティーは、それだけで合格に近い位置にいると言える

優秀な個人がいないパーティーほど、早くこの考えに至り、早く実行に移した


つまり・・・


他パーティーの拘束だ


全てを拘束する必要がないこともまた拍車をかけた


単純計算で半分以下の数になるなら、1・2パーティーづつ拘束すれば済む


要は15パーティーが、安心して試験をこなすことができればよいのだ


アリサ達のパーティーはグレイの危機察知により、一番にこの状況から脱出したとはいえ、依然として合格の第一候補なのだ

いつ同じ受験者から狙われてもおかしくない状況なのである


そのために全力で走り、安全な距離を稼ごうとしているわけだが・・・


「とにかくもっと奥まで進みましょう

幸い答えがわかっているようですから、安全な場所を見つけてからでも問題ないかと」


グレイはそう言いながらアリサを見る、リーダーの判断を仰ぐ・・・という意思表示のようだ


「そうしましょう」


アリサはそう返し、さらに加速した

その瞬間にズドンっと音がしたかと思うと、アリサは土埃をあげながらミサイルのような速度で走り始めた


「ちょ!」

「はや!」

「ほ・・・本気じゃなかっんですか・・・」

「俺全力なんですが・・・」

「相変わらず無茶苦茶ですわね・・・」



――――――――――



「「「ぜー、ぜー」」」


アリサ達はしばらく進み、少し開けた広場のような場所で休憩していた


回りには今までと同じ森が広がっているが、一方だけに巨大な穴の空いた岩がある

その穴はとても大きく、横方向には人間が五人くらいなら余裕で並べるほど大きい

縦方向は少し背の高い者ならぶつかってしまいそうだが、どうやら地下に向かって続いているらしく、少し中に入ればかなり広くなるようだ


「ぜー、はー、ふぅ・・・

と、とりあえずいい場所が見つかったんじゃねーか?」


バスカーが息も切れ切れにそう言ったが、アリサ以外のメンバーはまだ回復していないようで、座り込んだり両膝に手をついたり天を仰いだりして回復している


「はぁー、はぁー

そ、そうですわね・・・げほっ・・・

この洞窟なら・・・ふぅ・・・大丈夫そうですわ・・・」


レディもやっと回復してきたようだ


ちなみに深刻そうなのはグレイだ、顔が青いし先程からほとんど動いていない


持久力順位としては

アリサ〉〉〉壁〉〉〉バスカー〉レディ〉マキア〉アレックス〉〉〉壁〉〉〉グレイ

という順番になっている


「・・・グレイは鍛え方が足りないわね」


「「「いやいやいや」」」


レディ・バスカー・マキアが一斉につっこむ


アレックスは苦笑いしている


グレイは燃え尽きている



――――――――――



グレイが回復するのを待って洞窟に入り、一行は「真の闇の中」が示す通り、入り口の光も差し込まない奥へと進んでいく


「灯火よ!トーチファイヤ!!」


「光よ!トーチライト!!」


「電光よ!トーチボルト!!」


全員が何かしらの属性の魔法を使い、灯りを灯す


アリサは魔法が使えないと聞いていたレディ以外は少なからず驚いていたが、彼女の強さなら直接攻撃したほうが早いという説明で納得していた


「確かにあんな速さで動かれちゃな・・・」


「中途半端な魔法だったら追い付きそうな速さだったしね・・・」


「・・・お父さんのほうが早い」


「「どんな親だよ」」


父親が誰か知っているレディは「確かに」などと言っているが、知らない四人にとってはアリサより早い人間というだけで脅威の存在のようだ


ちなみにグラハルトが本気で移動を行うと、空気の壁にぶつかる少し手前くらいの速度が出る

もちろん気軽にだせるわけではなく、色んな好条件と魔法による全力強化・保護がある状態で1秒ほどという話だが・・・


少なくともこの場にいる誰よりも早いことは間違いない


「・・・普通じゃない・・・らしい?」


「疑問系にしなくても普通ではありませんわよ」


この会話に反応したのは以外にもアレックスだった

どうやらアレックスはグラハルトとアリサのことを知っているらしい


「もしかして・・・お父さんって「蒼犬」のこと・・・だったりします?」


「ブハハ!アレックス!

そりゃ面白ぇ冗談だ!

確かにアリサの親父さんが蒼犬だったらこの強さも納得だ!」


「ハッハッハッ!そうだぞアレックス!

確かに蒼犬だったら納得だ!だが蒼犬といったら災害級特別討伐対象だぞ?

連れがいるってのは聞いたことあるけど、確かそいつも討伐対象だったはず

こんなとこにいるわけないだろう!」


「普通はそう考えますわよね・・・」


笑い話で終わりそうだった会話を続けたのはグレイだった

顔が笑っておらず、だらだらと汗をかいている


「いや待て」


口がひきつりながら、自分が言おうとしている言葉が信じられないと言った表情をしている


「あ・・・蒼犬の連れは・・・青い髪をした女性っていう噂・・・聞いたことないか・・・?」


アレックスがさらに続けた


「ついでに言うなら双剣使いって話もありますよ・・・?」


バスカーとマキアは笑いが止まり、そのままの顔で硬直してしまった


「・・・さらに言わせていただくなら、その連れは万物の才能持ちという噂もよく聞きますわね」


万物の才能と聞いた二人は汗を流し始める

その噂が正しいなら、その連れは目に虹色の輝きがあるはずだ

ギギギという音が聞こえそうなほどに硬くなった首をなんとか回した二人は、アリサの方をじっと見つめる


「・・・?」


不思議そうに顔を傾げるアリサのその姿は、美少女という言葉が似合う悩殺ポーズと言える威力を誇っている

・・・が、アリサを見つめる二人には、その効果を及ぼすことはできなかった


なぜなら二人はアリサの両目に輝く、虹色の輪を見つけてしまったからだ


「「・・・マジで?」」


「「マジで」」


「やっぱり・・・」


聞いたのはバスカーとマキア


答えたのはレディとグレイ


一人納得しているのがアレックス


「・・・何の話?」


話がわかっていないのがアリサだった・・・


補足説明


アリサは有名になってきた〜という内容が以前ありましたが、この時点では名声だけならバスカーやマキアのほうが上です

顔や容姿などもグラハルトと同レベルの仕事をする人やその周りの人物なら、「そう言えばそうだったね」程度の認知度です


彼女を見ただけで「双剣」だとわかる人はあまりいません


この辺は本編では説明しないと思いましたので記載しておきます

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