雨のち晴れ 第1章(運命・・・・?)
魔王ゴリラ君お勧めライトノベルです。
全10話の物語の始まりです。
魔王ゴリラ君ライトノベルです。
今回は、アクション系に挑戦です。
恋愛も練りこんであるので全話読めば感動するはずです。
最初で飽きないで全部読んで下さい。
全10章
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雨の日に再会し雨の日に出会った。
いつもの笑顔で。
現在でも、うる覚えに過ぎない。
でも忘れることはできない。
その日に出会って、一生をともにした。
あの子の事を・・・・。
(雨のち晴れ 第1章運命・・・・?)
外は雨。
教室内は、じめじめとした空気に包まれている。
靴下もボトボトに濡れ、髪にも多少の水滴が残っている俺。
村田 慶介は、大阪のとある中学校のごく普通の
中学3年生である。
俺は、窓の外に何がある分けでもないがボーと見てしまう。
授業中も休み時間も。
外は、忙しい人間どもがアリのように忙しく動いている。
そんなに急ぐ用事でもあるのか?実に変だ。
かといって俺が正当な意見を言っている分けでもない。
俺も変だ。
受験をまじかに控えているというのにボーと毎日が過ぎるのを
見ているだけ。
実に変だ。
そして、この世界も変だ。
幽霊大国日本。
そう称されるほどの国にまでなった。
髪の伸びる人形?
パワースポット?
幽霊?
その幽霊を成仏させるための職業でもある葬儀師と呼ばれる
ものたちまで出てきた。
つまり、人は幽霊の成仏を入れて2回死ぬことになる。
これが世の中の決まり。
実に変だ。
目に見える真実だけがすべてとも限らない他にも隠された何かがある。
そんなことをいつも考えている。
何も変わらない窓の外を見ながら考えている。
そうこう考えているうちにチャイムが鳴った。
学校の校舎と周りの地域を巻き込みながら堂々したメロディーを奏でる。
そして、朝の眠気も吹き飛ばすほどの勢いで俺の心の奥に突き刺さる
このメロディーが俺は好きだった。
先生が、チャイムと同時に教室へ入ってくる「はーい。早く席に着け。」と、口うるさく
注意した後、教卓の後ろに立った。
「今日は、転校生がおるんで紹介しとこう。」
先生は、いつもより声が張ったような口調で話す。
生徒は、先生の言葉に拍手をする者や戸惑いを見せる者などがいて
性格が表に出てて面白い。
「はい。入っておいで。」
先生は、教室の前のほうのドアに向かって手招きをする。
足音が教室に近づきドアの前で止まる。
少し間はあったが、「はい。」という少し高めのトーンの声が聞こえた。
(女子か・・・・。)
俺は、心の中でつぶやいた。
なぜなら、性格ゆえに女に縁がない俺にとっては、喜ぶほどのことでもない。
こんなのは、テンションが高い性悪男子に任せるとしよう。
目線を教卓から逸らす。
ドアが開いた。ガラガラと音を立てて。
彼女が一歩教室に踏み込むと何だろう。
花のにおいがあたりに広がった。
「よし紹介しよう。彼女の名前は・・・・。」
急いで目線を教卓へ戻した。
そこには、黒髪の美少女。
自分でも分かった。
心が動揺している。心臓の音が隣近所の席の人にまで
聞こえるような感じだった。
俺の心臓と同じように男子女子関わらず早速話題になって
あっちこっちで騒ぎまくっていた。
「静かにしなさい。彼女の名前は、月下 楓さんだ。
よろしく頼むぞ。」
楓は、先生が説明し終わったのを見計らって「よろしくおねがいします」と、笑顔で
お辞儀をした。
この出会いが僕のこれからを変えることに繋がることになるとは。
まだ俺は、気づいていない。
It continues.