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敬語おじさんと異世界

更新止まってすみません。

あとおじさんと幼女縛りプレイの反動から新連載出来ました。良かったら見て下さい。


今日のお昼会にはいつもの3人と先生がいた。


「おっちゃんは異世界に行きたいか?」

「そんな闇が深そうな質問やめてよ凛ちゃん。」

「そうよ凛ちゃん、現代のおじさん達は大抵ストレスフリーな異世界転生を夢見てる軽度の精神疾患なの。そっとしておかないと危険よ。」


先生は実に辛辣ですね。たしかに最近のネット小説には主人公がおじさんの話が多いですし、それが受けている背景にはそういう闇深いものがあるかも知れません。


そんな会話の中で梨花はこれまでの傾向からある直感が働いていた。


(この流れは作者はまたやる気!? でももう騙されない!どうせまた知らない映画の話に決まってる!!)


「で凛ちゃんはなんでそんな話聞きたいの?」

「この前、テレビで異世界で何十年も生活してたおじさんが戻ってくる話をみたんだ!」

「凛ちゃん!? それは――」

「あーはいはい花島大丈夫だから。……凛ちゃんそれってゲーム好きなおじさんが現代で魔法使ったりするアレ?」

「うーん、そうだな!!」


(ええ!? 本当にアレなの?? ……いや、まだそうと決まった訳じゃない! 花島に余裕ぶっこいたのもあるけど今更引けない!!)


「ふーん、それって登場人物はどんな感じなの?」

「うん? 基本おじさんと男の子と女の子だな。それで皆でゲームするんだぞ!」

「えっ!?あれの事よねそれ? 梨花さん本当に大丈夫なの??」

「……。」


(ふふふ、ついに作者はネタ不足で狂ったのね。いい最終回だったわ。今までありがとうございました。)



――梨花が小さく微笑み瞑目して合掌し始めた時、おじさんの口が開いた。


「凛ちゃん、おじさんはそれ何か分かりましたよ。」

「おっちゃん流石だな!!」

「凛ちゃん、鈴木さんも早まらないで! 先生が今から凛ちゃんに得意の変態行動するから今日はそれで場を繋ぎましょ!!」

「花島の案はあんまりだけど、凛ちゃん落ち着いて! 記憶を消したり、動画投稿したりするおじさんの話はやめて!!」

「……うん?そんな事しないぞ??」

「「え??」」

「私が言ってるのは異世界から帰ってきたおじさんが不思議なゲームをする映画「ジュ〇ンジ」だぞ!!」

「結局またそれかッ!!」


懐かしいですね。確か子供の頃に不思議なボードゲームによって異界のジャングルに閉じ込められた男が引っ越してきた子供達と一緒に再びゲームをするという、極論なろう小説の"異世界帰還"系のルーツというべき作品です。


「あー先生なんか知ってるわね。でもゲームキャラになるみたいな話だった気がするわ。」

「それは続編ですね。凛ちゃんの言っているのは初代ですから30年くらい前の作品ですね」

「30年って……凛ちゃんはなんで知ってるの?」

「うちのお父さんが子供の頃に見たとか言ってリビングで3回連続リピート再生してたから覚えた!」

「凛ちゃんのお父さんがまさに軽度の精神疾患だよね。」


お父さんの気持ちもわかります。CG技術は今と比べると酷いですがゲーム内容より人物が魅力的でドラマもしっかりしていました。終わり方もハッピーエンドで子供はもちろん大人が見ても面白い作品ですね。


「はあ、なんか疲れた。もう帰ろ……凛ちゃん最後に言うことはある?」

「……ジュ〇ンジ」

「凛ちゃん、流石ですね。吸い込まれる様が見えましたよ。」

「1番の名場面だからな!!」

「……花島、どっか寄っていかない?」

「……そうね梨花ちゃん」


読んで頂いてありがとうございます!

もしご感想があれば是非聞かせて下さい!

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