敬語おじさんと海賊
メタ発言許してください。
この日、梨花はお昼会に着くと早速凛ちゃんが爆弾を投下した。
「うち海賊になりたいぞ!」
「そろそろ来ると思ってたけど、……理由は話題の映画だよね?」
「そう!話題の映画だぞ!!よく分かったな!!」
(まずい!どうせ見る人なんていないと思って作者はパロディネタしまくってたけど、最近ちょっと不安になって著作権とか調べ出してるのよ!!ここは濁しながら凛ちゃんを止めないと!)
「えっとーそれって、主人公が特徴的な帽子被ってるやつ?」
「すごいな!なんで分かるんだ!!」
「いや、分かるよ! 伸びたり縮んだりする最早、日本を代表する世界的キャラクターだもん! とりあえず凛ちゃん、その話は一旦忘れよ。別の話をしようよ!」
「うん? 伸びたり縮んだり?? そんな事しないぞ?」
「えっ!?」
不思議そうに梨花の質問に答えた凛ちゃんに梨花は困惑しながら尋ねる。
「ごめん、わたし勘違いしてたみたい。凛ちゃん何か教えて?」
「いいぞ!いまうちの家で話題のパイ〇ーツ・〇ブ・〇リビ〇ンだ!!」
「いや、そっち!? 何年前の話題!? 今話題なのは世間的に新時代とか歌姫とかのあっちの海賊だよ凛ちゃん!!ていうかそっち話題の方が著作権シビアそうなんだけど!?あと作者ビビりすぎて〇が多い!!」
梨花の絶叫が公園にコダマした。
お2人はなかなか刺激的な話をしていますね。あの映画はシリーズもので当時は主演俳優の人気もあって爆発的なヒット作でしたからね。私も映画館で拝見しました。しかし、凛ちゃんの年齢だと観ているのは不思議ですね。再放送も頻繁にはしていませんし。
「凛ちゃんはどうしてその映画を知っているんですか?」
「確かに、私も名前は知ってるけど見たことないよ。」
「ああ、お父さんが好きでブルーレイボックス持ってるんだ!! 毎年夏は夕飯の時に流してるからよく話題になるんだ!!」
「夕飯の時に観るものなの!? 海賊出るんだよね??」
凛ちゃんのお父さんは中々に面白い方ですね。梨花さんの言う通り確かに海賊が出る映画ですが、コメディタッチに描かれているので子供も安心して見れますしストーリー、それにCGや戦闘シーンも見応えがあるので大人も勿論楽しめます。
「でも凛ちゃん。なんで海賊になりたいの??」
「みんなで歌を歌って、船に乗りたい!!」
「動機が可愛い!! でも現実の海賊は大変だと思うよ?」
「そうなのか? おっちゃんもそう思うか??」
確かに現実の海賊は言ってしまえば犯罪者ですからね。映画にも出ていますが捕まれば処刑です。しかし、何を成すにしても対価はいります。
「海賊は自由を手に入れる代償として多くを失います。そして私たちは自由を失う代わりに安全な生活を選んでいます。海賊になれば梨花さんや先生ともお別れしなければなりませんよ。」
「それは嫌だな。海賊は大変なんだな。」
「ええ、でも物語の海賊がかっこいいのは理解できますよ。現代人にとって自由とは非常に尊いものですからね。」
「そうなのか? よくわからないな。」
今は伸び伸びと楽しく遊ぶ事がお二人の仕事です。大人になるとあの瞬間の小さな自由をふと羨ましく思ったりもしますからね。
「そういえば、梨花の言ってやつってフィルム――」
「うあああ!! ダメダメ!! さすがに1話にネタ2つは処理しきれないから!!」
「主題歌が妙に頭に残りますよね。」
「お前もそこに乗っかるな!!」
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映画観たいけど時間が無い!