先生とジョギングおじさん2
ジョギオは170後半でガッチリ体型の浅黒い角刈りおじさん。顔のイメージはなかやまき〇に君です。
硬直していた花島が口を開いた。
「ジョギオって何?」
「新しい友達だぞ!!ジョギオ、先生にあいさつな!」
「えっ、先生!? あの私は凛ちゃんの友達のじょ…ジョギオです。宜しくお願いします。」
「トモダチですって…っ!」
(くっ可愛さにかまけて言及しなかったけど、凛ちゃんは節操がなさすぎるわ!! それに2体目(?)でこれはない! 鈴木おじさんがキャ〇ピーだとしたらコイツはギ〇ティナよ!! そして何よりこいつは何が目的なの?……まさか!?)
「あなた日本のビザ目的で凛ちゃんを手篭めにする気ね!! さっさと国帰りなさい!! 入国管理局に連絡するわよ!!」
「いや僕、日本人です。」
「そんな名前の日本人はいません!! ジョギオなんてキラキラネームを超越してるわ!!」
「花島、ジョギオは凛ちゃんがつけたアダ名。」
「おう!呼びやすいだろ?」
「ええ、非常に耳に残るアダ名で素晴らしいと思いますよ。」
(あっなるほど、日本人なら……いや無理でしょ!! これ先生がおかしいの? あの梨花さんまで受け入れモードだし。ここは私が拒否しなくては、大人としてこの……ジョギオを!!)
「あのですねジョギオさん。言いたくは無いけどわ――」
「先生、ジョギオはダメなのか……?」
「り凛ちゃん、ダメよ!そんな顔しても!!」
「ジョギオは見た目はかなりアレだけど良い奴なんだよ…」
「だからって…っ!」
「先生っ!!」
凛ちゃんは花島を説得する方法が思いつかず、抱きついて直接的に先生の動きを止めた。この苦し紛れの行動は凛ちゃんにとって梨花を説得する時の常套句だった。そして凛ちゃん好きの花島もこれに耐える事はできなかった。
(ぴょええええええ!!り凛ちゃんが涙目で抱きついてるわ!!心の――――が―――するのを感じる!! もっともっとあつあつの凛ちゃんの体温を感じたいのに!!あーもう皮膚すら邪魔だわ!!今すぐ硫酸浴びたい(?)!!)
その後、おもむろに服を脱ぎ出そうとした花島を梨花が必死で止めた。
「はあはあ、梨花さんありがとう。今回は貴方がいなかったら私たぶん硫酸を浴びて死んでたわ。命の恩人よ。」
「何をどうしたらそう思い至ったのかわからない!!」
「それとジョギオさん。友達の件認めます。ただし凛ちゃんに何かしたら私はテロリストになって世界規模の大戦を引き起こし貴方以外の人間を皆殺しにして地球をお前の牢獄にしてやるから覚悟しろ。」
「…はい。(震え)」
「おい、私の目を見て返事しろ」
「…はい。(泣き)」
羅刹の様な悪辣極まる上目遣いの花島に震え上がるジョギオはこの人に近付かないでおこうとそっと心に誓った。
「ということで凛ちゃん!先生、今回は認めるけど今後はもっと考えて行動しないと危ないわよ!おじさんを無闇に友達にしないようにね!わかった??」
「うん、わかった!!先生ありがとう!!」
「ぐふふ、いいのよ別に。じゃあ先生のお家でさっきの続きをしましょ!ちょっと理科室にも寄りたいわね!」
「1人で浴びてろ!!」
こうして、ジョギオは無事(?)にゲストキャラ入りした。
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