敬語おじさんとガラケー
すみません、新キャラ前にワンクッション入れます。
「おっちゃん、前から思ってたんだけどそれなんだ?」
「それ私も思ってた、電卓?」
「凛ちゃん、梨花さんあれはガラケーといっておじさんが異常に執着する携帯する電話よ」
小さい子はガラケーを知らないんですね。これがジェネレーションギャップというやつでしょうか。
「なんか小さくてこっちの方がかっこいいな!」
「そうかな。画面小さいし使いづらそう。あとこの待ち受けなんですか?夜空?」
「これは誤作動で撮ったポケットの中の写真です。」
「どういう気持ちで待受にしたのそれ!?消して下さい!」
これは思い出の写真なんです。何も写ってないからこそ確かに胸に焼き付いています。
「この写真は例えるなら草原の――」
「いいです!聞きたくありません!!」
「じゃあおっちゃん写真撮ろう!新しい待受にしろよ!!」
「先生は凛ちゃんとツーショット待受後で撮りたい!!」
「花島は1番歳の近いおじさんと撮ればいいでしょ」
「梨花さーん、私25よぉ。あなた達との方が近いんだぞお!!」
写真ですか。それはとても興味深いですね。折角ですから撮って頂きましょうか。
「じゃあ、おっちゃん…えっとバ、いやダ?…ザコケー貸してくれ!!」
「きゃー間違いで真芯を撃ち抜く凛ちゃん可愛いわ!!」
「よーし、撮るぞー!!…操作できないぞ!故障したのか!?」
「凛ちゃん、タッチパネルじゃないからその画面の下のゲーム機みたいな所で操作するのよ。」
タッチパネルは信用できませんね。閉じていても誤作動で写真撮るのにタッチパネルになったら誤作動で盗撮犯になってもおかしくありません。
「なんか暗いしガサガサで心霊写真みたいになったな!あはは!写真交代な!」
「本当にガサガサだよ。もうポケットの写真でもわかんないんじゃないのコレ?」
「ではポケットと交互に待受にしましょう」
「余計意味あるのそれ。」
しかし、待受が変わるだけで少し気分が変わりますね。
「ラ、ガ、…ティーケーって〇INEできるのか?」
「えっとティーケーは〇INEできるんじゃない?なんか手先器用で電子機器強そうだし。」
「そうですね。でもティーケーはアイコンよく分からない単色画像だと思います。」
「ティーケーって何かわかんないけど弄ってるのはわかる」
ティーケーってイニシャルの有名人は多いですからね。そして大体同じ様な印象の方が多いです。名は体をあらわすとはよく言ったものです。
「〇INEできる機種もありますが私は使ってませんね。だいたい家のパソコンで買い物やメール、チャットをしています。」
「おじさんもネット使うんだ。」
「梨花さん、それは違うわ。最近は中高年のネット依存症患者も増えているの!こういう孤独なおじさんがマッチングアプリとか重課金ゲームを支えているの!言わば日本経済の闇の支配者よ!!」
「先生の偏見がえぐいんだけど…」
私は各地の名物を取り寄せしたり、コミュニティの会員内でチャットするくらいですね。しかし先生はやはり博識ですね。
「おっちゃんスマホにしないのか??」
「無理よ、凛ちゃん。おじさんは皆からスマホにしろって言われ続けて意固地になってるから逆効果なのよ。放っておきなさい。」
「そうだよ。ネット耐性ゼロおじさんがスマホで手軽に知識を得だしたら本当に捕まっちゃうかもよ」
現代の人は皆多かれ少なかれスマホに縛られていますね。悪い事ではありませんが、ネットで得た偏った知識や倫理観は非常に危険ですね。特にネットや対人耐性の少ない子供は親の目の届く所で使う必要があります。
「まず各耐性取得が必須ですね。」
「なに?やっぱりブックマークされないから転生するのおじさん??」
梨「ちょっと、よく見たらブックマークされてる!」
鈴「ほう、それは感性の鋭い方ですね。ゆくゆくは総理大臣になる方かも知れません。」
梨「こんなもん読んでるやつが総理大臣になれるか!」
凛「ブックマーク、評価ありがと!!」
面白かったらブックマーク、評価よろしくお願いします!
新キャラの方も今日上げます。