先生と流しそうめん
自分でも書いてて頭おかしいと思います。
コンビニのチルドコーナーにて美人教師 花島美波が悪辣な笑みを1人浮かべていた。
(うふふ、なんで今まで気が付かなかったのかしら!流しそうめん。これは凛ちゃんとごく自然に触れ合えるとんでもないツールよ!!しかも可能性が無限に広がっているわ!!あんなものやこんなものを流して…ぐふふ。ダメよ考えている暇はないわ!早く買い物を済ませましょう!!…でもこれは使えるわ買いましょう!)
――先生がいそいそと大きな買い物袋からそうめんと大量のミネラルウォーター、レジャーシートにコンビニに売っているとは思えないバケツを出しベンチに座って素足を見せた。腕で始めた時点から私はこれからこの空間で正気のまま居られる自信を既に失っていた。
「さあ、おじさんもいなくなったし始めましょうか凛ちゃん!」
「うん、先生っ!早く流れないかなー!楽しみだなー!」
「この人達このご時世に衛生観念とかないの?これはもう警察呼んだ方がいいよね?」
先生がベンチに座って足を伸ばし少しだけクロスさせる。凛はレジャーシートに座って横からその光景を目を輝かせて見ている。
「じゃあ梨花さんお水お願いね!」
「梨花っ!早くしてくれ!もう待ちきれないんだ!」
「凛ちゃん、そんな可愛い顔で見ないで!!……わかったよ。先生は後で自首して下さい。」
私が上から水を流すとそうめんが足を伝って流れていく。凛ちゃんは箸で掴もうとするが失敗して下のバケツにそうめんが落ちる。
「凛ちゃんもっとよく見なきゃダメよ!そして箸で取れなかったら手でいいわ!いや口で直接――」
「凛ちゃん!!箸を先に入れておけばいいんだよ!!わかった??」
「なるほど!!梨花は頭いいな!」
「ちっ…」
「舌打ちしたよこの人!! 私もう貴方を先生とは思いません!!」
凛ちゃんはアドバイスを受けて箸を先に花島の足に刺すと見事にそうめんを捉えた。
「取れた!!梨花、先生みて!!取れたの!!」
「「凛ちゃん可愛い!!」」
「…んん!うんまーい!!」
私たちに一頻り自慢するとチュルチュルとそうめんを食べて体全体で美味しさを表現している凛ちゃん。先生は鼻血が垂れないように上を向きながらも必死に足元の凛ちゃんを見ようとして鬼の様な形相をしている。
「凛ちゃん、そうめんはもういいでしょ?花島ヤバいから早くやめよ。」
「そうだな!そうめんも食べ飽きたしな!」
「ふふふっ凛ちゃんも梨花さんも流しそうめんの可能性をまだ理解してないのね!」
「可能性?!なんだそれ、教えてくれ!!」
「凛ちゃんちょろすぎるよ!!」
先生はおもむろに袋から何かを取りだし、足にそれを流した。私も凛ちゃんの手前やむを得ず水を流してアシストする。
「こ!これは…プチトマト!!」
「ふふ、流しそうめんはそうめんという枠に留まらない!流す事に意味があるの!!」
「私今ならおじさんと仲良くできそう。」
「でも取るの難しいなー」
「凛ちゃん、もっと強く箸を突き立てていいのよ!そう!そして集中して流れる食べ物と私の足に!!」
「おまわりさーん、変態がいます!捕まえてくださーい!!」
その後、ありとあらゆる丸いものを流しベタベタの足で満足そうに花島は帰って行った。その日の夕飯にそうめんが出た時、どうしても食べる事が出来なかった。プロセスは違うが会ったこともない凛ちゃんのお父さんと通じあえた気がした。
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次回は、新キャラ出します。