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敬語おじさんとアイス

再放送ってつい見ちゃいますよね。

お昼会に向かうため会社から出ると茹だるような熱気が鈴木を襲った。


すっかり夏ですね。外の食事は食中毒や熱中症に気をつけないといけませんね。何か冷たいものを買いましょうか。




「おっちゃんがアイス買ってる!? アイスはルール違反だろ?習わなかったのかおっちゃん?」

「おじさんのお昼ご飯は遠足じゃないからルールは無いよ凛ちゃん。」


確かに遠足にアイスは持っていけませんね。確実に溶けますしね。


「しかも〇ピコだぞ!! 1人〇ピコは怒られるだろ? おっちゃんグレちまったのか? 大丈夫か?」

「凛ちゃんの家の事はわからないけど、大人は2つ食べても平気なんだよ。」

「うそだろ!?くそっ!大人はいつだって自分勝手だ!!」

「凛ちゃんの方がグレてない?大丈夫?」


確かに小さな子供に〇ピコを1セットはあまり良くありませんね。無闇に体を冷やす行為は代謝や内蔵機能を弱めてしまいますからね。


「しかも黒いヤツだぞ! 常識的に考えて白いヤツだろ!?」

「凛ちゃん食べ物の事になると細かいよね。」

「おじさんはいつも黒いヤツですよ。」

「おじさんも無意味に張り合わないで下さい!!」


これは2本食べている大人だから言えますが、正直白いヤツは2本目飽きます。1本目の壁を越えられない凛ちゃんがそれを理解するのはまだ先の事ですね。


「この2本目領域にたどり着いた時が楽しみですね。」

「2本目領域ってなに?!変な言葉作らないでください!!」

「領域……呪い?」

「凛ちゃん?このおじさんとあのアニメ関係ないよ。」

「そうですね。2本目を取り込んだ時点から真の呪いは始まります。」

「取り込んだって…このおじさん被せてきてない?」


そう考えると〇ピコは呪物と言っても過言ではありませんね。ちなみにおじさんはコミックス専門なのでアニメは知りません。


「たまにある体がいうことを効かない感覚は〇ピコのせいだったのか…?」

「その感覚に目覚めるの小学生には早くない?!」

「なるほど、凛ちゃんは既に受肉を済ませていますからね」

「受肉って…このおじさん知ってるよ。いい歳して勘弁して。」


しかし、凛ちゃんは感受性が強いですからあまり刺激しすぎるのは良くありませんね。自制心を覚えてもらいましょう。


「凛ちゃん、常に平常心を保つために映画を…」

「おじさんそれ以上はやめてください!!この作品は二次創作物ではないので。」


なるほど梨花ちゃんはとても冷静ですね。この手の会話をする相手はいないので暴走してしまいました。


「凛ちゃん今日のところはこの〇ピコを1本上げますから、落ち着いてください。」

「えっいいのか!!やったああ!!おっちゃん黒いヤツも美味いな!!ありがとう!!」

「あっ凛ちゃんが元に戻った!!良かったあ!」

「そして、もう一個は梨花ちゃんにあげます。」

「えっ!もしかしておじさん最初から私たちに…」


小さい子供は熱中症になりやすいです。熱を冷ましつつ、汗で失った水分やミネラル分を適度に補給する必要があります。


「でもおじさんは大丈夫なんですか?」

「大丈夫。おじさん最強だから」

「だからネタ入れるなって言ってんだろーが!!」


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