【第1章】 第9話師匠登場⁉︎
【第1章】 第9話師匠登場⁉︎
ヒョウの獣人か。初めての異種族だな。ここにいてオークを率いてるってことは、ここから人族の街へ侵攻しようとしているんだろう。
この時俺は、この異世界転生がうまく行きすぎて、あまりに油断していた。やばくなったら透明薬で逃げれば大丈夫くらいに考えていたのだ。
ん?あんなところに洞窟?いやダンジョンか。なるほど、あそこがおそらく獣人族の街のどこかとつながっているんだな。
獣人が中に入っていったので、俺は3分ほどまって、中に入ることにした。
ふーん。魔法陣で転移していく感じか。
ブーン
魔法陣に乗ると、辺りが白くなり、
ここは…なるほど、これがダンジョンね。
目の前には壁があり、右に道が続いている。辺りは薄暗く壁に1メートルおきくらいに松明のような照明が置いてあった。
今度は左かな。
この時、俺は
流石に準備不足かな?光源や食料とか、寝袋とか一応準備してきたほうがいいか。モンスターも何かがでるかわからんし。でも、情報なさそうだよな。モンスター1体くらい遭遇してから引き返すか。
なんて余裕をかましていた。
今度は左手か、
俺は左に折れると、今度は大会議室くらいの広さのエリアに差し掛かった。
お、ひろっ!てゆうか、モンスターでてこないな。もうちょっといってみるか。
少し進んだその時、
おい、てめえかオークを倒したのは?
⁉︎後ろから声が聞こえた。俺は反射的に飛び退いて、構えた。さっきのヒョウの獣人だ!しまった入り口側をとられた。
ふーん、レベルはまあまあ高いか。黒髪、黒目ねぇ。同じ選定者か?まだ10歳きてないか、入園前だな。にしても弱すぎる。クロエから流れてきた、ノーマルか。
なるほど、同じ言葉か。獣人とも意思の疎通はできる。やばい、今気がついたけど、こいつ尾が3本ある。たしか、尾が多いほど強いんだったな。選定者は2倍の強さだし、俺死んだんじゃないか?こうなれば…
へへへ、旦那俺をこちらの潜入部隊員として飼ってくれないか?
かっかっかっ…
笑ってやがる
ふーん、なるほど頭は回るようだな。だが、態度がきにくわねぇ、八つ裂きにして殺してやるよ。
っち、任務より自分の快楽を優先するタイプか。
はやっ!
キン!
やつの手につけた鉤爪型の武器と俺の刀が何度か交錯する
だめだ、勝てる気がしない。なんとか目を眩ませて逃げるしかない。
俺は持っていたポーションをぶん投げる。
おっと。
かわされてからの…ライトボール暴発!
ピカッ
くわっ
よし、チャンス到来、尻尾を巻いて逃げるべし。
鉤爪カマイタチ!鉤爪カマイタチ!鉤爪カマイタチ!
ズバン!っくそ。
やられた…右手と両足に当たってしまった…。
くっくっくっばかめ。目が治ったら殺してやる。
意識が…遠のく…だめか。ごめん父さん母さん調子に乗ってました。
内臓だして、ぐちゃぐちゃに引きずって遊んでから殺してやる…楽しませてくれよぉ
滅龍衝撃波! ちゅどーん!
ばはぉ⁉︎
え、ヒョウ死んじゃった…
うわ、血だらけじゃない?大丈夫?生きてる?
ギガヒール!
⁉︎体が…治った…がく
あれ?気絶してる。
いつの間にか気絶していたみたいだ。毛布をかけてくれている…汚いけど。傷もきれいに治ってる。
良かったぁ、死んでない。
お、おきたぁ?大丈夫?
あ、すみません、危ないところを助けてくれてありがとうございました。
はっはっはっ、子供がおとなぶってる。
危なかったわね。わたしはエマ、魔法使いよ。
ここには学園の修行でレベル上げにきてたの。14歳よ。
へー、目がおっきくて胸はないけどちょっとくせっ毛のセミロングで、茶髪に茶色い瞳、背は120センチかな?背はあんまり変わらないけど、悪くないな。おっと、助けてもらったんだった。
ん、
ん?何ですか?
君は?
あ、失礼しました。
名前はライフ、近くの村に住んでます。8歳です。いちおう剣士でしょうか。
は、8歳?入園もしてないの?ちょっとレベルいくつ?
レベルは40です。
あー、なるほどノーマルか。黒髪、黒目だからクロエの流れ者かな?
わからないです。両親は川に流されているのを、拾ったそうです。
あー、なんかごめんなさい。ちょうど帰ろうと思ってたし、村まで送ってあげるわよ。
どうしようか、正直これ以上自分1人で強くなれる気がしない。頼んでみるか。
うーん。ありがたいんですけど…
これっ
俺は全財産の120万シルバーを出す。
お願いします。どうしても強くなりたいんです。これで僕の師匠になってもらえませんか?
え?私魔法使いよ?
よければ狩に連れて行ってほしいんです。お願いします。弾除けにでも使ってくださって結構です。強くなりたいんです。
うーん…でも今日で帰ろうと思っていたし。
なら、明日ここに集合でもいい?とりあえず1か月くらい修行できてるんだけど、ここの敵思ったよりしぶとくって、狩にくいからダンジョンを変えようと思ってたのよ。明日ちょっと様子をみさせてもらうわ
あざーす!師匠よろしくお願いします!
まだ決めてないけどね。とりあえず帰るわよ。
その後俺たちはダンジョンを出て村へ帰る途中、
ついでだから、片しとこうか
といいながら、エマさんがオークの村を壊滅させていった。
あ、ちょっとまってください。
俺はエマさんが片付けたオークの死体から、雷の魔石を抜き出し、
エマさん、これもらえませんか?
と頼んだ。
いいわよ。サンダーボルトとギガサンダーボルトでしょ?とっとと覚えなさい。
と言われた。俺は雷の魔石を体に取り込む
ぎがががが
何やってんの?魔石は手に持って魔石のエネルギーを吸い取るように体に流し込んだら終わりよ。
な、なるほど〜
俺はいうとおりにする。
これで、雷の魔法が使えますか?
使えるわ。雷はレベル20でサンダーボルト、レベル40で、上位のギガサンダーボルトよ。両方とも範囲魔法よ。
な、なるほど〜
あ、ちなみにアロー、ボール、ランス、ビットまで使ったことがあるんですけど、ビットの次、レベル40は何が使えるようになるんですか?
あれ?知らないの?ショックよ。それぞれ着弾と同時に爆発する感じかしら。
ちなみに私はレベル70だから次も教えてあげる。
レベル50からは単体攻撃から仕様が変わるわ。それぞれ耐性や防御力のダウンをかける技で、火がバーニングエレメンタル、ジェットエレメンタル、シルフィーユエレメンタル、
サンドエレメンタル。それぞれの属性が相手の周りに纏わりつく感じ。レベル60はレインで、範囲攻撃、レベル70はストームでこれも範囲攻撃よ。レベル80単体のちょー強い魔法を覚えるらしいけど、私は単体はランスとビットを組み合わせば十分だと思うわ…
ペラペラペラペラ…
大変ためになるのだが、いかんせん長くて自論がおおいのでちょっと飽きたな…よし、
あ、そう言えばエマ師匠はもう付き合ってる人はいるんですか?
え、あ、どっちでもいいじゃない。あ、村についたわね。
あ、よければ泊まりませんか?もちろんただです。
大丈夫よ。これから街で換金したりしなきゃいけないから、また明日、あのダンジョンに朝8時集合ね。
わかりました!今日は命を救っていただきありがとうございました。
俺は深々と頭をさげる。
ふふ、それじゃあね。
エマが行ってしまった。
今日は、いろいろ勉強になったな。死にかけたけど、前進した気がする。サンダーボルトも覚えたし。
よし、見捨てられないように、明日から頑張ろう。